発売から8ヵ月、iPhone 5ユーザーのLTE満足度に差……総合満足度でソフトバンクモバイルが優位 | RBB TODAY
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発売から8ヵ月、iPhone 5ユーザーのLTE満足度に差……総合満足度でソフトバンクモバイルが優位

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LTE、4Gへの満足度
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  • スマホを利用する上で重視する点
 イードは29日、iPhone 5ユーザーを対象に実施した「LTE通信満足度調査」の結果を発表した。同調査は、ソフトバンクモバイル・KDDI(au)それぞれのiPhone 5ユーザーを対象に、高速通信ネットワークの満足度を聞いたもの。調査期間は5月1日~5月7日。有効回答数は480サンプル。昨年9月にiPhone 5が発売されてから約8ヵ月、実際の利用者の満足度はどうなっているのか。

■全体的な満足度ではソフトバンクモバイルが優位に

 iPhone 5発売をきっかけに大きく注目されるようになったLTE。しかし、LTEサービスは各キャリア毎に提供する名称が異なり、サービス内容も各社其々の展開を行っており、まだまだ分かりづらい部分も多い。そこで同調査ではまず、iPhone 5のユーザーに「docomo LTE Xi(クロッシィ)」、「au 4G LTE」、「SoftBank 4G」、「SoftBank 4G LTE」それぞれについて知っているかを聞いた。その結果、「知っている」と答えた人が最も多かったのは「au 4G LTE」で74.2%。以下「SoftBank 4G LTE」(69.0%)、「SoftBank 4G」(58.4%)、「docomo LTE Xi(クロッシィ)」(50.7%)と続いた。

 次に、「スマートフォンを利用する上で、どのような点を重視するか」について聞くと、最も多かった回答は「通信速度が速い」ことで、約72.3%。2位は、約63.0%で「どこでも電波がつながる」こと。過半数の人が“重要”だと回答したのはこの2項目のみで、料金やデザイン等より、通信に関するストレスをなくすことが重視されていることが伺える。

 その上で、「今使っている端末の高速通信ネットワーク(LTE 、4G)にどの程度満足しているか」について聞いたところ、iPhone 5のユーザーのうちKDDI(au)の端末を使用している人では57.5%が「満足」と回答。一方、ソフトバンクモバイルでは70%の人が「満足」と答えた。「不満」と答えた人を見ても、KDDI(au)の23.8%に対し、ソフトバンクモバイルでは10.1%。iPhone 5の高速通信の総合的な満足度では、KDDI(au)よりソフトバンクモバイルの満足度が高いという結果となっている。

■カバーエリア/つながりやすさ/速度の満足度でソフトバンクモバイルがKDDI(au)を上回る

 「速さ」や「エリア」、「料金」など、項目ごとにも満足度を聞いた。すると、「LTEの速さ」についてはKDDI(au)が68.8%、ソフトバンクモバイルが75.4%で、どちらも高い満足度ながらソフトバンクモバイルのほうがやや高い数字に。また、「カバーエリアの広さ・圏外の少なさ」「3G回線との切り替わりのスムーズさ」「LTEのつながる場所の多さ」については、いずれもソフトバンクモバイルのほうがKDDI(au)より10ポイント以上高い数字となり、通信環境についてはソフトバンクモバイルが一歩上回る結果となった。

■主な不満は、「カバーエリア」や「パケ詰まり」。「パケ詰まり」への不満に大きな開き

 使っている端末の高速通信ネットワーク(LTE 、4G)の不満点についても聞いたところ、両キャリアとも最も多かったのが「カバーエリアが狭い」という不満。KDDI(au)で70.6%、ソフトバンクモバイルで58.3%の人が不満と答えており、カバーエリアについてはまだまだ向上途上であることが伺える。そのほか、「パケ詰まりが起こる」がKDDI(au)では52.9%が不満としているのに対し、ソフトバンクモバイルでは27.8%。一方「通信料金が高い」では、KDDI(au)の30.4%に対しソフトバンクモバイルでは40.3%が不満と答えた。キャリアによって、今後改善すべきポイントに差が生じていると言えそうだ。

 このところすっかり認知された感のある「LTE」。新たに発売されるスマートフォンではほぼ全てで利用できるなど、対応端末も増えてきた。スマートフォンの普及、スペックの向上、アプリ等の利用増などによりモバイル通信のデータ通信量は拡大しており、通信容量や通信速度の向上は全キャリアの最重要課題と言ってもいいだろう。そんな中で今回、高速通信ネットワーク(LTE 、4G)の満足度に関して、iPhone 5を販売する2キャリアでは差が出ており、総合的な満足度でソフトバンクモバイルの方が高いという結果となった。項目ごとに見てみると、カバーエリア/つながりやすさ/速度でソフトバンクモバイルが優位な一方、通信料金についてはKDDI(au)が優位になっている。

 各キャリア、設備投資を中心としたネットワーク環境の整備や、その進捗状況のPRなど、激しい競争を繰り広げている。その一方で、キャリアの発表とユーザーの実感がかい離している部分もある。最近では、KDDIのiPhone 5におけるLTEエリア誤表記問題が取り沙汰されたが、依然としてLTEなどの高速通信の恩恵を受け切れていないユーザーも多い。まだまだ向上の途上と言える「LTE/4G」、今後両キャリアがどのように環境構築を進め、ユーザー満足度を高めていくのか注目していきたい。
《RBB TODAY》
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