テレビやレコーダーなどの地デジ化需要はほぼ終了?……地デジ化直前調査 | RBB TODAY
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テレビやレコーダーなどの地デジ化需要はほぼ終了?……地デジ化直前調査

IT・デジタル テレビ
「デジタル放送の対応状況」(「価格.comリサーチ」調べ)
  • 「デジタル放送の対応状況」(「価格.comリサーチ」調べ)
  • 「デジタル放送の対応状況 受信機の種類別(複数回答)」(「価格.comリサーチ」調べ)
  • 「デジタル放送の対応方法 受信機の種類別」(「価格.comリサーチ」調べ)
  • 「今までにデジタル放送対応を行った受信機台数」(「価格.comリサーチ」調べ)
  • 「これからデジタル放送対応を行う予定の受信機台数(買い増し・新規購入含む)」(「価格.comリサーチ」調べ)
 カカクコムは、同社が運営する購買支援サイト「価格.com」にて実施した「地デジ化直前アンケート!」の結果を発表した。

 同調査は、「価格.com」登録ユーザーへのwebアンケートで、回答者数は9,211名(男性90.2%、女性9.8%)、期間は2011年6月16~22日。7月24日の地デジ化(東北地方の一部地域を除く)を約1ヵ月後に控えた時点となるが、地デジ化への対応状況を尋ねると、「対応が済んでいる」(対応済み)が55.7%、「一部、デジタル放送に対応していない受信機も残っている」(一部対応)が39.2%、「まったく対応していない」(未対応)が4.1%という結果であった。

 ここで言う地デジ化対応とは、テレビ放送受信機のうち地デジチューナーを搭載したテレビ/録画機器(DVD/Blu-ray/HDDレコーダー等)/PC/カーナビや、地デジチューナーを接続したテレビなどとなる。それを踏まえると、「対応済み」と「一部対応」の計94.9%が地デジ化以降もテレビの視聴が可能な状況にあることがわかるが、一方、受信機別に見た結果では、テレビが92.1%の高さではあるが、録画機器は55.8%、PCは24.4%、カーナビは24%という状況。テレビを除くと地デジ化対応の遅れが顕著となる。その点で興味深いのは次の調査結果だ。

 手持ちの受信機を地デジ化した方法について尋ねると、テレビは82.8%が「本体の買い替え」で、「チューナーの購入」は9%。録画機器は66.1%が「本体の買い替え」で「チューナーの購入」が3.6%、PCは16.6%が「本体の買い替え」で「チューナーの購入」が16.2%、カーナビは22.9%が「本体の買い替え」で「チューナーの購入」が11.1%となった。そして、「対応しない」という回答が、テレビは3.6%とごくわずかだったが、録画機器は13.3%、PCは57.7%、カーナビは30.9%に上ったのである。

 地デジ化以降は、録画機器が地デジ対応モデルでなければ地デジ番組の録画を楽しめない。しかし、地デジ化対応で最も多かったテレビ本体の買い替えの際、HDDやBlu-rayを内蔵する録画機能付きモデルを購入すれば録画機器は不要となる。実際、録画機器を持っていないという回答も11.4%に上り、手持ちの録画機器をプレーヤーとしてのみ利用しようという割りきった意識もかいま見える。

 PCとカーナビは、地デジ化の時期に合わせて対策をとるという動きが薄いと感じられる。PCの場合は手持ちの機種の利用年数がある程度経過してスペックの衰えを感じるなど、カーナビは地図データの古さを感じるなど、地デジ化とは別の理由でタイミングが合った際に買い替えるという意識がうかがえる。

 さらに、今後の動向を推察する1つとして、地デジ化対応した受信機器の台数に関する調査を見てみた。すると、「今までにデジタル放送対応を行った受信機台数」は1台が21.1%、2台が27.8%、3台が22.9%、4台が13.1%、10台以上が残りの10数%。また、「これからデジタル放送対応を行う予定の受信機台数(買い増し・新規購入含む)」については、1台が29.7%、2台が16.2%、3台以上が5%弱で、0台(自宅の地デジ対応は完了)は35.6%、対応する予定なしは12.5%となった。

 「0台」と「対応予定なし」の計48.1%が受信機の購入を予定せず、1~2台の受信機の購入を45.9%が検討しているものの、すでに約半数が3台以上もの受信機を地デジ化対応済み。今回の調査結果から今後、数%の地デジ化未対応世帯による若干の駆け込みが見られるが、大きな需要は見込めない状況にあるようだ。
《加藤》
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