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KDDI研、ICカード連携で端末アプリを保護するシステムを開発 〜 オープンプラットフォーム端末での不正利用を防止

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 KDDI研究所は18日、ICカードと連携することでアプリケーションソフトウェアを保護する「ICカード連携アプリ保護システム“アプリロック”」の試作に成功したことを発表した。

 オープンプラットフォーム端末では、利用者が好みのアプリをインストールして、携帯電話を自在にカスタマイズできるが、アプリの保護が困難となる問題が指摘されていた。携帯電話用アプリの安全性は、プラットフォームの仕様が非公開であることにより担保されていたが、Androidなどのオープンプラットフォーム端末では、通常アプリに加えてオペレーティングシステムのソースコードまでも自由に入手でき、アプリに対する不正な解析が容易で、アプリの不正コピーが行われる可能性も残されていた。

 今回KDDI研究所では、ICカードと連携することでアプリを保護するシステムを開発した。このシステムでは、保護対象のアプリを変換し、ICカードなしでは実行できないようにする。ICカードは、データをアプリから受領し、本来の実行結果に変換して返す。これによりアプリ単体を解析しても、この変換処理が不明であるため、アプリに含まれるデータや処理内容を入手することが困難になり、改変などを防止できるという。また、ICカードを保持する正当な利用者のみがアプリを利用できるため、不正コピーも防止できる見込みだ。

 実際に本技術を携帯電話用のゲームアプリに適用した結果、大きな遅延を生じることなくアプリを実行できることが確認されているため、ネットワーク遅延が想定されるクラウド環境に対しても適用可能であり、安全なリモートサービスを実現できるという。今後は、本技術を商用アプリの保護やクラウド環境におけるソリューションビジネスなどに応用していく予定。
《冨岡晶》
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