富士通と原子力機構、実行性能日本1位の新スパコンを稼働開始 | RBB TODAY
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富士通と原子力機構、実行性能日本1位の新スパコンを稼働開始

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新スーパーコンピュータシステムの外観
  • 新スーパーコンピュータシステムの外観
  • システム構成図
 日本原子力研究開発機構(原子力機構)では1日、新スーパーコンピュータシステムの稼働を開始した。新システムは、核融合シミュレーションをはじめとする原子力分野のさまざまな研究開発で活用される予定。

 新システムは富士通と原子力機構が共同で構築したもので、LINPACK(リンパック)ベンチマークによる性能測定では、186.1テラフロップス(TFLOPS)の実行性能を達成したとのこと。この結果は、最新のTOP500リスト(2009年11月発表)において、日本1位(世界19位)に相当する。理論ピーク性能は200TFLOPSとなっている。

 3つの異なる用途の計算サーバシステム(大規模並列演算部、次世代コード開発部、共有メモリ型演算サーバ)からなる複合システムで、中核となる大規模並列演算部は、富士通のブレードサーバ「PRIMERGY(プライマジー) BX900」2,134ノード(4,268CPU、17,072コア)を最新の高速インターコネクト技術である「InfiniBand QDR」で接続することで、高性能な並列環境を実現した。また、次世代コード開発部に「FX1」300ノード、共有メモリ型演算サーバにUNIXサーバ「SPARC Enterprise M9000」1ノード、ディスクアレイ装置に「ETERNUS DX80」36台が採用されている。3つの計算サーバシステムには、すべて富士通のHPCミドルウェア「Parallelnavi(パラレルナビ)」シリーズを採用し、共通のプログラム開発・実行環境と一元的な運用管理による利便性の高い利用環境を実現したとのこと。
《冨岡晶》
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