NECの新型「地球シミュレータシステム」、世界最高の実行効率を達成 | RBB TODAY
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NECの新型「地球シミュレータシステム」、世界最高の実行効率を達成

エンタープライズ ハードウェア
新型「地球シミュレータシステム」(写真提供:海洋研究開発機構)
  • 新型「地球シミュレータシステム」(写真提供:海洋研究開発機構)
 NECは4日、同社の新型「地球シミュレータシステム」が、LINPACK(リンパック)ベンチマークによる性能測定において、日本1位、世界16位の性能となるとともに、実行効率では世界1位の数値を達成したことを発表した。

 新型「地球シミュレータシステム」は、NEC製ベクトルスーパーコンピュータ「SX-9/E」160ノードから構成され、最大理論性能131TFLOPSを誇る大規模システム。NECが海洋研究開発機構に納入し、3月1日に稼働を開始。今回、コンピュータの性能を測るプログラムとして、「TOP500 Supercomputer Sites」の標準ベンチマークとして採用されているLINPACKベンチマークによる性能測定において、122.4TFLOPS(テラフロップス)の性能と実行効率93.38%を達成した。「SX-9/E」のCPUは、稼働システムとして世界最高速となる1CPU性能(102.4GFLOPS)を有し、大規模共有メモリ、CPU-メモリ間の高速データ転送、およびノード間を接続する超高速ネットワークにより、世界1位の実行効率を実現したという。

 「地球シミュレータシステム」は、その高い実行性能により、地球温暖化、大気や海洋の汚染、エルニーニョ現象、集中豪雨や台風の移動などの複雑な現象をより正確かつ迅速に把握し、より長期の予測を行うことが可能だという。今後は、日本の経済活動の発展や地球環境問題の解決、地殻変動、地震発生などの現象の解明への貢献が期待されている。
《冨岡晶》
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