東証、新しい株売買システム「arrowhead」稼働開始 〜 ミリ秒レベルで注文に応答 | RBB TODAY

東証、新しい株売買システム「arrowhead」稼働開始 〜 ミリ秒レベルで注文に応答

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「東証 : arrowheadスクエア」サイト(画像)
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 東京証券取引所(東証)は4日、富士通の協力のもと、次世代株式売買システム「arrowhead(アローヘッド)」の本番稼働を開始した。

 「arrowhead」は、注文応答時間や情報配信スピードの高速化を実現した次世代の株売買システム。注文、約定、注文板などの取引情報を異なるサーバ上で三重化して処理するなど、高速性と信頼性を兼ね備えた世界最高水準の取引所システムだという。東証では、証券会社や情報ベンダー、一般投資家や機関投資家の意見を参考に、海外市場の動向も睨みながら、「高速性」「信頼性」「拡張性」「透明性」をコンセプトに開発に取り組んだとのこと。

 「arrowhead」では5ミリ秒(1ミリ秒は1秒の1000分の1)の注文応答時間、3ミリ秒の情報配信スピードを実現。売買・市場情報の両面でミリ秒レベルのスピードを実現した。またセカンダリサイト(バックアップセンター)の構築により、広域災害等においても24時間以内の復旧を可能とした。拡張性においては、常にピーク値の2倍のキャパシティを確保することとし、必要に応じて1週間程度で拡張を実現できる。なお、稼働時点で、すでに過去のピーク値の約4倍のキャパシティを確保しているとのこと。さらに「arrowhead」では、FLEX Standardで複数気配情報を上下5本から8本に拡大することに加え、新サービスFLEX Fullでは全銘柄のすべての注文情報をリアルタイムで配信する。これにより、一般投資家を含めてすべての市場利用者がリアルタイムですべての注文・気配情報等を入手し、取引を行うことが可能になる。

 なお東証では「arrowhead」の稼働に合わせて、呼値の刻みや制限値幅および特別気配の更新値幅等の一部見直し、板寄せ時等の合致要件の一部見直し、連続約定気配制度の導入なども実施し、売買制度面でも円滑な取引の促進や流動性向上を図っているとしている。また富士通は、基幹IAサーバ「PRIMEQUEST」とLinuxをベースとし、あらたな先進技術や機能強化を組み入れたミドルウェアなど、富士通の総合力を結集し、対応したとのこと。超高速データ管理ソフトウェア「Primesoft Server」の開発、高信頼データベース「Symfoware」の機能強化といった技術が投入された。
《冨岡晶》

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