マイクロソフトは29日、企業向けメッセージング プラットフォームの新製品である「Microsoft Exchange Server 2010日本語版」を、11月2日より提供開始することを発表した。
Exchange Server 2010は、Exchange Serverの最新バージョン。Exchange Server 2010では、日本を含む世界中のExchangeユーザーのフィードバックを反映し機能を大幅に強化。「ソフトウェア+サービス」戦略に基づく最適化を図ったという。
Exchangeメールボックス データベースのパフォーマンスの向上により、Exchange Server 2003と比較してディスクIOPS(1秒あたりの入力/出力)が最大90%減少。また、Exchange Server 2010は、社内設置型、Exchange Onlineを使用したホスティング サービス、社内設置型とホスティングサービスをシームレスに統合した展開のいずれかを選択可能で、柔軟に利用環境を構築できる(Exchange Onlineの2010へのバージョンアップは、2010年中を予定)。またExchange Server 2010では、従来のExchange Serverと比べて、より多くのプラットフォーム、Webブラウザ、携帯電話、電子メール、ボイス メール、インスタントメッセージなどのコミュニケーション方法にアクセス可能となった。Webブラウザについては、Microsoft Internet Explorerに加えて、Mozilla FirefoxおよびSafariにも対応した。セキュリティ面では、きめ細かいマルチ メールボックス検索や、保管時の即時改ざん防止などの新機能に対応。管理者の設定によって自動的にメールが保護される機能や、メール送信のワークフローを利用しメール送信時に内容の閲覧確認ができる機能なども実装された。
なお29日時点で41社のISV(Independent Software Vendor)、SI(システムインテグレーター)、販売パートナー各社が、Exchange Server 2010に対応したアプリケーションや、ソリューション、サービスを提供することを表明している。
価格は、Exchange Server 2010 Enterprise Editionが779,000円、Exchange Server 2010 Standard Editionが137,000円、Exchange Server 2010 Standard CALがユーザーCAL 13,000円/デバイスCAL 13,000円、Exchange Server 2010 Enterprise CALがユーザーCAL 8,000円/デバイスCAL 8,000円、Exchange Server 2010 エクスターナル コネクター ライセンスが9,720,000円など(税抜、いずれもボリュームライセンス)。
《冨岡晶》