NECは2日、9月7日〜9日にフランス・パリで開催される「BroadBand World Forum 2009」(BBWF2009、IDC主催)において、小型の屋外型LTE無線基地局を展示することを発表した。 今回公開される製品は、基地局としての制御機能を有するREC(Radio Equipment Controller)。基地局を効率的に構築・運用するための技術であるSON(Self Organizing Network)を採用しているほか、幅449mm/高さ490mm/奥行き145mmの業界最小クラスのサイズに加え、重さ17キロと作業員一人が運べる軽さに抑えることにより、柔軟な設置性を実現したという。さらに、本体から冷却用のファンを撤去することで従来比70%減の低消費電力化を実現、二酸化炭素の排出削減に貢献する。NECは、同製品を国内外の通信事業者に提供する予定となっている。 LTEは、W-CDMAの拡張技術HSDPA/HSUPAからさらに発展した移動通信システムの標準規格。データ通信速度として下り100Mbps、上り50Mbps以上の高速通信を実現し、遅延の改善や周波数の利用効率向上などを目的としたシステとなる。LTEは移動通信システムの標準化団体である3GPPにおいて標準化が進められており、今回公開されるNECのLTEは、この仕様に準拠しているとのこと。