OKIの環境活動と取り組み——改正省エネ法を支援する環境情報収集サービス発表 | RBB TODAY
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OKIの環境活動と取り組み——改正省エネ法を支援する環境情報収集サービス発表

エンタープライズ その他
OKI CSR部 地球環境室 室長の緒形博氏
  • OKI CSR部 地球環境室 室長の緒形博氏
  • OKIエコプラン21
  • 2008年の状況と2009年の注力ポイント
  • 事業活動に伴う二酸化炭素排出量の削減
  • OKIネットワークインテグレーション 開発本部 部長の斉藤実氏
  • Webセンシングとは
  • Webセンシングの概要
  • 一般的なビルのテナントへの展開イメージ
 OKIグループは27日、「OKIグループの環境活動とその取り組みに関する商品説明会」を開催した。

 最初に登壇したOKI CSR部 地球環境室 室長の緒形博氏は「OKIグループにおける環境活動」について説明。「商品」としては製品含有化学物質の抑制、「事業活動」としては地球温暖化防止、資源循環化、環境影響化学物質の抑制、「環境経営」では環境マネジメントシステムの強化、環境コンプライアンスの強化を「OKIエコプラン21」に掲げ、グループ全体として取り組んでいると説明した。また、同プランについて2008年は、OKIグループの省エネルギー目標を達成するなど良好な結果が出ており、2009年度は、省エネルギー商品の創出や環境コンプライアンスの強化、製品含有化学物質管理体制の定着・改善にも注力して取り組んでいくという。

 また、改正省エネ法対応への課題として、「運用面」では全拠点の測定・管理、報告義務への対応、運用管理基準の構築と運用があげられた。「施策面」では空調等の高効率施設の導入、通信機器等の高効率機器の導入、エネルギー消費機器の運用改善をあげ、同社の省エネルギー商品として、27日に発表された「Webセンシング」をはじめ、「Cool Clover」「太陽光発電用パワーコンディショナー」「流通店舗向けソリューション」「低消費電力情報通信機器」が紹介された。

 続いて、OKIネットワークインテグレーション 開発本部 部長の斉藤実氏による「Webセンシング」「CoolClover」、OKIパワーテック 理事 佐藤秀夫氏による「太陽光発電用パワーコンディショナー」、OKIエンジニアリング 部品情報事業部 課長 金井善明氏によるREACH規則対応システム「COINServ-COSMOS-R/R」の説明が行われた。ここでは、2010年4月に施行される改正省エネ法の支援システム「Webセンシング」および「CoolClover」について紹介する。

 「Webセンシング」は、沖電気工業(OKI)とOKIネットワークインテグレーション(OKINET)が27日に発表し、OKINETが9月17日にサービスを開始する環境情報収集サービスだ。ネットワークを利用して、電力量・温室度・可視光といった環境情報を測定・収集する。斉藤氏は「現状を知れば何をすればよいのかが見えてくる」という。「収集した情報から無駄を発見・削減したり、改正省エネ法で提出が義務化される定期報告書を作成したりすることができる。また、CO2削減だけでなくコストの無駄も省ける」という。さらに、環境情報の見える化・見せる化を行うことで従業員の意識改革やCSRの向上も期待できる。

 では「Webセンシング」とは具体的にどういったサービスなのだろうか。たとえばビルの各フロアに、環境情報計測機器を設置し、センサネットワークを介して最少10分間隔で環境情報を計測。収集データはインターネットを介して環境情報収集サーバに蓄積し、各拠点のデータを一元管理する。データはグラフやCSVファイルとして出力し、問題が発生した場合にはシステム管理者に警告を送信することもできる。改正省エネ法では、従来の工場・事業所単位から事業者単位の規制になるため、ネットワークを活用した情報の一元管理が有効であると、斉藤氏は説明する。

 「Webセンシング」では、特定小電力無線を使用するためわずらわしい配線工事が不要で、低コストで手軽に導入できるメリットがあるという。また、OKINETではシステムの構築・運用から、要望によりエネルギー削減のサポート(コンサルティング)までを行う。利用料の一例をあげると、ゲートウェイ、電力3系統、ガス1系統、温湿度1か所の小規模構成で月額4,900円から。初期費用は個別見積もりとなる。また、CO2の排出量やPMV値(快適性指数)をアニメーション表示するオプションも用意される。

 続いて斉藤氏は、省電力制御を行うサーバに接続されたオフィスのパソコンやプリンタの省電力化を行うIT機器エネルギー管理システム「Cool Clover」について説明した。「Cool Clover」は、パソコンにソフトウェアをインストールすることで省電力化を図ることのできるサービスだ。「自分がどういう状態でどんな省エネ努力をしているかを見える化見せる化し、省電力の意欲を高める」と斉藤氏。個人の省エネ努力結果によりクローバーのアイコンが成長するといった仕掛けもあり、電子ペットを育てるように楽しみながら努力できるのも面白い。また、部門や個人のランキング表示することで、よい意味で競争しながら社内の省エネを加速することも可能だ。

 ほかに、効果的な省電力制御を行う離席時間予測機能のほか、管理者機能として「消費電力計算機能」「報告・分析機能」「PCの消費電力予測」「PCの使用状況の無駄のグラフ表示」「省エネ効果のグラフ表示」「グループ単位の消費電力のグラフ表示」といった機能を搭載している。同社調べによると、「Cool Clover」の導入により、パソコンで18%程度の省電力化が実現したという。

[お詫びと訂正]初出時、「Webセンシング」の名称に誤りがございました。お詫びするとともに訂正させていただきます。
《編集部》
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