【スピード速報(155)】海の日三連休の後にダウンレートが急降下した理由は? | RBB TODAY

【スピード速報(155)】海の日三連休の後にダウンレートが急降下した理由は?

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縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。ダウンレート、アップレート共にピーク時間帯は16日(木)の4〜5時台、谷は22日(水)の12〜13時台であった。また、3連休のダウンレートでは今回も「速度変化が乏しい時間帯が続く現象」が見られた
  • 縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。ダウンレート、アップレート共にピーク時間帯は16日(木)の4〜5時台、谷は22日(水)の12〜13時台であった。また、3連休のダウンレートでは今回も「速度変化が乏しい時間帯が続く現象」が見られた
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は先月20日の祝日「海の日」を含む三連休近辺のスピード傾向をお伝えする。7月16日(木)〜7月22日(水)の全測定データを無条件に用いて、2時間を単位とする時間帯ごとの平均ダウンロード速度(ダウンレート)と平均アップロード速度(アップレート)を算出し、グラフ化した。

 昨年同時期の第104回「海の日三連休突入直前にアップロード速度が急降下」と比較すると、この1年間の大きな変化が浮き上がってくるので、同時にご覧いただくことをお勧めしたい。

 見ての通り、ダウンレート、アップレート共にピーク時間帯は16日(木)の4〜5時台で、なんとダウンレートは50Mbpsを突破していた。アップレートも40Mbpsを超えており、昨年同時期のダウンレート42Mbps(2008年7月15日)、アップレート31.7Mbps(同7月21日)と比べると大きく伸びていることがわかる。なお、昨年もダウンレートのピークは3連休突入の遥か前の15日であり、ダウンレートのピーク時間帯は海の日3連休とはあまり関連がないようだ。

 これに対して、最遅時間帯はダウンレート、アップレート共に22日(水)の12〜13時であった。ダウンレートは15.8Mbps、アップレートは10.4Mbpsと、どちらも非常に低速であり、昨年同時期がそれぞれ23.9Mbps、15.7Mbpsであったことと比べるとどちらも2/3になっている。

 次に、3連休とその前後に目を向けてみよう。昨年同時期はタイトルのとおり「三連休突入直前にアップロード速度が急降下」し、ダウンレート最遅は連休1日目の16〜17時台であった。しかし、今年の3連休には違った特徴が見られる。それは速度の上下動の小ささである。グラフの□で囲んだ部分を見てのとおり、18日(土)の未明から21日(火)の深夜までのダウンレートは21.0〜36.0Mbpsの狭い範囲に納まっている。過去、連休などの「特異な速度傾向が現れやすい期間」の統計では「速度変化が乏しい時間帯が続く現象」が見られたが、今回はその現象が薄く長く現れたのかもしれない。しかし、その理由がわからない。

 そこで、この期間の全データを詳しく分析したところ、無線インターネットによる測定データが前年同時期より大幅に増えており、しかも、時間帯によって、大きく偏っていることがわかった。速度のピーク時である16日(木)の4〜5時台の無線データの割合は5%であることに対して、速度の谷である22日(水)の12〜13時台の無線データの割合は41%に達していたのである。今回のデータだけでは、無線の割合とダウンレートの相関の度合いを決めることはできないが、少なくとも、今回のスピードの谷の原因の一つは低速な無線インターネット経由の測定データが多かったことなのは間違いなかろう。あくまでも想像だが、速度の谷が「連休の影響が全く無くなった水曜日の午後一番」であることから、ビジネスやビジネスの合間の個人ユースにおいて無線インターネットの利用者が激増し、それがダウンレートの谷となって現れたと言えそうだ。

 ちなみに、この一週間の全データ件数における無線インターネットの割合は12%であり、グラフの□で囲んだ部分(18日(土)の未明から21日(火)の深夜まで)における割合は8%とやや低かった。この差が「速度変化が乏しい時間帯が続く現象」の理由とは断定できないが、今後、無線インターネットによる測定データの割合がより増加すると仮定すると、この連載がこれまで分析してきた事例とは性格の異なる傾向が見えて来るかもしれない。継続して調査していこう。
《平野正喜》

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