デジタルサイネージ市場の潜在需要を獲得する!——日本サムスン | RBB TODAY

デジタルサイネージ市場の潜在需要を獲得する!——日本サムスン

エンタープライズ その他

日本サムスン Digital Products事業部 DMA Team 部長の宮田隆氏
  • 日本サムスン Digital Products事業部 DMA Team 部長の宮田隆氏
  • 大型電子看板用ディスプレイ世界シェア
  • 日本サムスンの電子看板事業
  • 画面サイズや角度による芸術的な演出も可能
  • 46型1500カンデラ液晶ディスプレイ+内蔵コントローラ+タッチパネル設置ケース(韓国江南 8面縦置き構成)
  • 報道関係者に公開されたデモ
  • 報道関係者に公開されたデモ
 日本サムスンは30日、本社で記者会見を開催し、窓際デジタルサイネージ・システム「SyncMaster 460DRn-S」の販売を開始すると発表した。太陽光下での屋外視認性を確保したもので、サムスン電子製46型超高輝度1,500カンデラ液晶パネルを搭載する。価格はオープン(参考価格60万円)。年間販売目標は3,000台としている。

 日本サムスン Digital Products事業部 DMA Team 部長の宮田隆氏は、市場の背景を説明。国内における業務用ディスプレイ市場は5%に満たない状態で海外に比べて遅れていると指摘。建設業法・消防法などの規制の壁、地震が多い国であること、顧客別にカスタム化の要望が多いことなど、普及しない原因を挙げた。ただし、同社では潜在的なニーズはあり、これから拡大していくと見込んでいる。

 デジタルサイネージと広告管理専門のソフトウェアメーカーであるSCALAの取締役社長であるGuillaume Proux氏によると、米国では、メニューボード、ショウルーム、学校などで需要が増えてきており「特に自動車サイネージがすごく増えてきており、ブランド強化のほか、顧客の待ち時間でも商品説明にも使われている」と話す。

 氏はデジタルサイネージがこれまで伸び悩んでいたのは、DVDやポスターのかわりに導入されたが、特徴が生かされていなかった点、家庭用テレビと差異がなかった点、広告ばかりで視聴者のニーズに合わなかった点、ビデオ制作に手間がかかりコストも高く、インストール時の工事のコストや手間がかかっていた点などを指摘した。後述するが、熱の問題も解決されておらず、ケーブリングや空調(エアコン)設備にも気をつかわなければならなかったと話した。

 「最近ではテレビ感をなくすというのもトレンドになりつつある。つまりディスプレイを縦にすることで目にやさしいコンテンツができる。ディスプレイを複数置き、テレビやポスターらしくない演出も実現でき、画面サイズや角度による芸術的な演出も可能だ」(Guillaume Proux氏)。

 これら拡大が見込まれる市場に対し、駅、空港、電車や金融機関など従来の市場に対しては新しい製品によって需要を創出していく「市場創出型」を、一方で非IT系の販路を拡大しながら情報家電型の液晶ポスターなどで市場を開拓していく「情報家電型」といった戦略を挙げた。同社が7月上旬に発表したマルチディスプレイシステム「Samsung UD」は市場創出型のひとつだ。特殊なグラフィックボードや設置什器を必要とせず、マルチディスプレイを構築可能で円筒形、長方形、階段型などユニークな形状に設置することができる点は、新たなディスプレイの使用方法を生み出していくかもしれない。

 市場の需要としては「屋外、半屋外で高精細、高品位の表示ができるフラットパネルを使いたい」という声があがっていたが、実際には暗くて見えないなどの問題点があった。また、屋外で太陽光の照射を受けている間に温度が上昇し液晶が表示不能になってしまう、など屋外使用においては課題もあった。今回の製品は、従来比の約3倍の超高輝度1,500カンデラ液晶パネルを採用し、液晶を太陽光の照射から保護する空調システムを搭載。空調システムに関しては1,850rpmの高速回転クロスファンを筐体下部に採用し、取り込んだ空気を液晶パネル表面と保護ガラスの約17mmの隙間に送り込む機構を作りだした。しかも、別途PCが不要でWindowsコントローラを内蔵設計し、10Wのスピーカーを2つ搭載している。さらに、フリー画面分割対応画面のデザインや日時指定スケジューリング機能を搭載したサムスン独自開発のデジタルサイネージ・ソフトウェアを標準付属する。

 発表会の最後には、本社屋外に設置された同システムを報道関係者に公開。高温の太陽光のなかでも鮮やかで見やすい同システムをアピールしていた。
《RBB TODAY》

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