【インタビュー】不動産を“売る”に着目した総合的ポータル——NTTデータ | RBB TODAY

【インタビュー】不動産を“売る”に着目した総合的ポータル——NTTデータ

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NTTデータのビジネスソリューション本部HOME4Uプロジェクト課長代理の村上隆史氏(左)とビジネスソリューション本部HOME4Uプロジェクト課長代理の小林憲司氏
  • NTTデータのビジネスソリューション本部HOME4Uプロジェクト課長代理の村上隆史氏(左)とビジネスソリューション本部HOME4Uプロジェクト課長代理の小林憲司氏
  • 小林氏
  • 村上氏
 NTTデータは、新築分譲、仲介、中古の不動産情報を提供する不動産ポータルサイト「HOME4U」を展開している。9月下旬には、中古マンションのカタログサービス「HOME4Uストックマンションカタログ」を開始した。同社は、システム開発を事業の中心とする企業で、コンシューマ向けサービスを自ら提供しているケースは珍しい。そんな中、なぜHOME4Uを自ら立ち上げたのか。NTTデータのビジネスソリューション本部HOME4Uプロジェクト課長代理の村上隆史氏と同小林憲司氏にインタビューした。

——HOME4Uの概要について教えてください

小林氏:HOME4Uは、不動産に関する総合的なポータルを目指していますが、“売る”と“買う”という大きく分けて2つのサービスを提供しています。買うですが、一般的なサービスと同様に、新築や中古のマンションや一戸建て、土地など、不動産を全般的に扱っています。ここでは各不動産会社から提供いただいた物件情報が、沿線や地域などの条件で検索ができるようになっています。気に入った物件があれば、問い合わせや資料請求などの問い合わせをお預かりし、それを不動産会社にお渡しします。一方、売るですが、マンションや一戸建、土地を手放すときに、一括で複数の不動産会社に依頼を出せるというサービスになっております。買うというスタイルは、いろいろなところで同様のサービスが展開されていますが、売るというサービスに関しては、弊社が日本で先駆けだと自負しております。

——NTTデータが住宅情報のWebサイトを立ち上げた理由を教えてください。

小林氏:NTTデータは、お客様の課題を解決するためのコンサルティングからシステム構築、構築したシステムの活用までをサポートするのが事業の柱ですが、新しい事業として自らがサービスを立ち上げ、高付加価値なサービスを構築・提供していくという明確な方針があります。その中で、不動産に着目しました。買うことを中心にした不動産のポータルサイトはたくさんありましたので、売ることに関する新しいサービスを作りたいと思いました。NTTデータには、不動産に関する知識がありませんでしたので、不動産事業者などに協力をいただいて、勉強会などを開きつつ企画を練りました。その中で、一般のユーザ、弊社、参加いただく不動産会社など、それぞれメリットをもたらすサービスを作っていきましょうと、売却の一括査定というスキームに至りました。売ると買うを同居させたのは大きな理由があります。不動産を手放すということは、当然、次の物件を探します。手放す裏には、買い換えや住み替えのニーズが潜在的に発生するということです。手放すときに査定をしていただき、次はどこに住もうか、どの辺で新しい物が出ているのか同じサービスで調べられます。ユーザ側からするとワンストップで情報が得られる、NTTデータとしては同じサイト内でユーザが環流するというメリットがあります。

——「HOME4Uストックマンションカタログ」はどういうものですか?

小林氏:今回、開始した「HOME4Uストックマンションカタログ」は、中古物件を掲載しているほかのWebサイトと比べると“カタログ”であるという点が異なります。中古マンションを掲載しているこれまでのサービスは、売り出している物件を掲載しています。しかし、HOME4Uストックマンションカタログは、掲載しているマンションが、必ずしも売り出されているかというとそうではありません。そこにはこだわっていないです。

村上隆史氏(以下、村上氏):クルマには、“名車カタログ”という物がありますよね。それと同じように、NTTデーはマンションの“カタログ”を作りたいと考えました。ストックマンションの中で、これを売りたいという方がいらっしゃれば査定希望を出していただく形になります。

——売り出していない物件を掲載するメリットは何ですか?

村上氏:将来的にマンションを売りたい・買いたいという方は、潜在的にたくさんいらっしゃると思います。しかし、世の中全体とか近隣にはどんなマンションがあるのか、分かりづらいですよね。そこを比較検討するという趣旨もあります。

——HOME4Uストックマンションカタログに参画している不動産会社はいくつありますか

村上氏:ストックマンションカタログの一括査定には、現在15社の不動産会社が参画しております。掲載マンション数は大手デベロッパーブランドを中心に、約5,400物件を掲載しています。タワー型や大規模マンション、新築分譲時に話題になったマンションなどは、ブランドにかかわらず掲載しております。

小林氏:HOME4Uストックマンションカタログの物件ですが、私どもが独自に掲載をしているものなので料金は頂いておりません。先ほど“参画”と言いましたが、ストックマンションをご覧になり、ちょうど自分が住んでいるマンションが掲載されていたとしましょう。ここで売りたいと考えた場合、参画している不動産会社に一括で査定が依頼できるということです。HOME4UストックマンションカタログやHOME4Uの運営に当たり、街の不動産会社などに相談をしたときに、“いまは駅から15分のマンションに住んでいるけど、駅前のあのマンションに住み替えたい。空いていませんか”という問い合わせが頻繁にあると伺いました。また、インターネットの検索系ポータルでは、マンション名称と「価格」や「査定」というキーワードとの複合検索が非常に多くなっているのも事実です。これは、「この街に住みたいと望みながらも経済的や学区等の諸般の事情から手頃な物件が見つからない」また、「住み替えにあたり自分のマンションはどの程度の価値があるのか知りたい」といったニーズの現れだと考えています。

——今後の展開をお聞かせください

小林氏:ストックマンションは、“カタログ”と申し上げている以上、掲載物件は増やしていきたいですね。現在は、首都圏のみですが、近畿、東海、福岡の情報も追加してきます。

村上氏:HOME4Uには、賃貸情報がありませんのでこれから始めようと企画をしています。
《RBB TODAY》

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