【レビュー】再定義された新MacBookのデザインを改めてチェック! | RBB TODAY
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【レビュー】再定義された新MacBookのデザインを改めてチェック!

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新しいMacBook
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  • アルミの質感と継ぎ目や段差の少ないスリムな筺体は、アップルのデザイン性に対するこだわりを感じる。
  • 本体サイズは幅32.5×高さ2.41×奥行き22.7cm。400ページ程度の文庫本と比べてもわずかに厚い程度だ。
  • 第2世代iPod nanoと比較してもほぼ変わらないぐらい、ディスプレイ部分はかなり薄い。
  • 1枚のアルミ板から削り出された「ユニボディ」は、デザイン性とともに軽さや耐久性もあわせ持つ。また、アルミニウムのリサイクル性の高さや部品点数が減ることから、アップルの環境問題に対する姿勢が見える。
  • ガラス製マルチタッチトラックパッド。クリックボタンがなくなり、パッド面積が大きくなった。
  • マルチタッチトラックパッドに4本指を置いて操作することで使用できるスワイプジェスチャー。左右の指2本ずつという方法でも操作可能だ。
  • 4本指を左右にスライドすると、起動中のアプリケーション切り替えが表示され、切り替えたいアプリケーションのアイコンを選択できる。
 10月15日に発売されたアップルの新「MacBook」。筺体に1枚アルミを使用し、高いグラフィック性能を搭載する新モデルは、発売日から大きな話題になっている。今回は同製品の実機が手に入ったので、新しいMacBookを体感してみた。

●アルミニウム板から削り出されたユニボディ

 まずは外観だが、同社が「デザインを再定義した」というだけあり、その印象は大きく様変わりしている。ボディの素材にアルミニウムを採用したことにより、ひと目見ただけで従来のポリカーボネート製モデルとの違いがわかる。1枚のアルミ板から削り出されている「ユニボディ」はつなぎ目のない滑らかなデザインが特徴で、すっきりとしたキーボード周りのデザインになる。ディスプレイ部分は、ベゼルとの段差をなくしフラットでスマートなデザイン。さらに、LEDバックライト搭載によりかなり薄くなっている。また、ベゼルとキーボードのカラーがブラックで、アルミとのツートンカラーになった点も、見た目の印象に変化を与えている。

 筺体の薄さを考えると強度の点で不安に思えるが、実際に触ってみるとアルミボディの頑丈さは十分に感じた。天板が凹むようなことは当然なく、歪むような感触もまったくなかったので、通常の持ち運びにはまったく問題ないだろう。

 ただ、ひとつ気になったのはアルミボディにつく指紋などの汚れ。外装のアルミがスマートで美しいだけに、汚れが目についてしまった。きれいに使いたいユーザーは、フェルトなどのクリーニングクロスや、キズなどをガードできるケースが欲しいところだ。

●ガラス製マルチタッチトラックパッド

 もうひとつの大きなデザイン的変更点はマルチタッチトラックパッド。クリックボタンがなくなり面積が約40%広くなるなど、こちらもひと目で違いが分かる。その代わり、トラックパッド全体が1つのボタンになっており、どこでもクリックできるという仕組み。もちろん、従来通りタップによる操作も可能だ。また、エッチング加工されたガラスを採用し、キズや摩耗に強いという。使用感としては、手触りもよく、指のすべりも滑らかに感じた。

 また、機能面では、新たに4本の指でのスワイプジェスチャーを追加。今までは2本指での右クリックやスクロールバー操作、3本の指の移動で前後ページへ戻るスワイプ操作があったが、今回4本指を使うことでアプリケーションの切り替えなどの操作が行えるようになり、さらにバリエーションが豊富になった。

 これらの操作は慣れるまで使いづらいところもあるが、一度慣れてしまえばかなり便利。以前からマルチタッチ・ジェスチャー操作を使っているユーザーにはうれしい追加だろう。実際、カーソルを動かす手間などがかなり減るので、スピーディな操作を求めるユーザーはぜひ習得したいところだ。

 ちなみに、トラックパッド全体を1つのボタンとしながらも、従来のクリックボタンが存在したときに近い感覚でも操作できる。どういうことかというと、例えばトラックパッドの左下を左手の親指でクリックし、そのまま中央部分を右手の人差し指でスライドすると、ファイルのドラッグや範囲選択などができるという具合。タッチパッドの触れる場所を認識する領域が手前と奥に存在し、これにより操作を制御しているようだ。だから、奥のスペースでカーソルを動かし、指が触れた状態で手前をクリックすると、2本の指で触れているにもかかわらず右クリックにはならずノーマルクリックになる。マルチタッチトラックパッドの操作に戸惑う人もいるだろうが、とりあえず今まで通りの感覚で使っても支障はなさそうだ。

●HDDやメモリの交換は簡単!

 そのほかのデザインで気になったのは、HDDやバッテリを収納する底面のカバーをユーザー自身が簡単に開けられる点。カバーは底面に埋め込まれたレバーを引き上げるとロックが外れ、浮き上がる仕組みで、ほとんど力を入れなくても外れる。また、底面カバーの裏側にはHDDとメモリ、バッテリの交換手順の図解が印刷されている。

●デザインだけでなく、性能や価格も圧倒的!

 性能面では、グラフィックカードにNVIDIAのGeForce 9400Mを搭載し処理性能を強化。同社によれば、処理性能は旧MacBook Proと同等という。価格を比較すると、新MacBookの148,800円は旧MacBook Pro の248,800円より100,000円も安い。性能をそのままに価格を100,000円下げたことに、同社は「コストパフォーマンスは圧倒的だと考えている」との自信を見せた。もちろん、より高スペックを望むユーザーは、GeForce 9600M GTとGeForce 9400Mの両方を搭載しグラフィックカードの切り替えが可能な15.4型MacBook Proを選ぶという選択肢もある。

 高いデザイン性と性能を持つ新MacBookは、操作性の良さなど使ってわかる魅力も多くある。コストパフォーマンス以外の部分でも目の離せない製品といえるだろう。

●13.3型MacBook

・ディスプレイ:13.3型LEDバックライト搭載液晶(解像度1,280×800ピクセル)
・CPU:Intel Core 2 Duo(2.0GHz)
・メモリ:2GB(1066 MHz DDR3 SDRAM)
・グラフィックス:GeForce 9400M統合型
・HDD:160GB(SATA/5,400rpm)
・光学ドライブ:DVDスーパーマルチ(2層書き込み対応)
・インターフェース:ビデオ出力用Mini DisplayPort(アダプタ別売)、USB2.0×2、オーディオ入/出力×各1(光デジタルおよびアナログ両対応)、Ethernetなど
・無線LAN:IEEE 802.11a/b/g/n ドラフト2.0準拠
・機能:iSightビデオカメラ内蔵、Bluetooth 2.1+EDR対応
・本体サイズ:幅32.5×高さ2.41×奥行き22.7cm
・重さ:2.04kg
・同社直販サイト価格:148,800円
《近藤》
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