9月26日(金)午前10時、東京・銀座にApple直営店「Apple銀座」がグランドリニューアルオープンした。

Apple銀座は2003年に米国外初のApple Storeとして銀座に開店し、日本のAppleファンの聖地的存在となっていた。しかし、2022年に入居ビルの建て替えに伴い一時閉店。銀座8丁目に仮店舗を設けて営業を続けていた。今回、約3年の工事を経て、満を持してグランドリニューアルオープンしたアップル銀座。オープン時にはアップルCEOのティム・クック氏も駆けつけ、大勢のファンとともにApple銀座のオープンを祝った。

筆者が現地に到着したのは、オープン1時間前。Apple銀座前にはすでに大勢のファンたちが行列をなしていた。オープン約10分前、紺色のTシャツを着たスタッフたちが登場し、ファンたちにハイタッチを行った。

いよいよ恒例、オープン前のカウントダウン。Apple銀座の扉の奥にはクック氏の姿が見えた。オープン10秒前からカウントダウンが始まり、開店時刻の午前10時になった瞬間にクック氏がドアを開く。登場と同時に歓声と拍手が鳴り響き、クック氏は約10分程度ファンとの握手や写真撮影に応じていた。


新しく生まれ変わったApple銀座の建築デザインは、リニューアル前から大胆に刷新されている。建物の中心にあったエレベーターや階段を片側に寄せることで、全フロアにわたり3方向のガラス面から自然光が差し込む開放的な空間を実現。内装には温かみのある木製パネルが多用され、落ち着いた雰囲気を演出している。

最初に案内されたのは、Genius Bar(ジーニアスバー)の4階フロア。Appleの技術サポートやサービス手続きを受けるための専用スペースだ。Genius Barには、オープン時から店内を囲うように行列ができ、盛り上がりを見せていた。また、今月19日に発売されたばかりのiPhone Airの説明会も実施されており、スタッフが実機とディスプレイを用いながら、ゲスト参加型の説明会を行なっていた。

3階はMacとApple Vision Proのフロア。iMacやMacBookに加え、プロ向けのMac ProとPro Display XDRも展示されている。このフロアで特に注目すべきは、Apple Vision Proデモだ。3階の専用コーナーでは、予約したゲストが中央のソファに腰掛け、スタッフの案内でVision Proを装着してデモを受けられる。



2階はApple WatchとiPad、そしてMacノートブックなどのフロア。Apple Watchのバンドやケースのカスタマイズ体験コーナーや、iPad・MacBookの展示テーブルが配置されている。壁面のアクセサリ展示(Accessory Avenue)も各製品カテゴリに対応した内容で、例えばApple WatchバンドやiPad用ケース、Mac用アクセサリがまとまって並び、別階に移動せずに関連商品を探せるよう工夫されている。さらに奥には東京初導入となるApple Pickupカウンター(オンライン注文商品の受け取り専用カウンター)が設置。オンラインで注文した商品を好きな時間に受け取れるサービスで、受取待ちの商品は引き出し内に保管されているため来店後スムーズに受け取れる。


1階はiPhoneの専用フロア。最新のiPhone 17やiPhone 17 Pro シリーズ、さらに薄型モデルの iPhone Air まで、iPhone本体がずらりと展示されている。壁面にはiPhoneケースやストラップ、充電器といった関連アクセサリも豊富に取り揃えられ、アクセサリも含めて1階で完結するレイアウトになっていた。



