Uber Eats Japan合同会社は11月6日、2024年10月から2025年9月までの注文データを分析した「Uber Eats トレンドランキング 2025」を発表した。年間を通しての傾向をまとめた年間ランキングとしての公開は今回が初となる。
今回のランキングでは、料理、デザート、食品・日用品、ドラッグストア、中小規模飲食店の5部門におけるデータを分析。さらに、Uber Eatsで注文可能なコストコ商品の人気動向や、年間を通して最も注文された商品など、2025年の食トレンドを象徴する結果も紹介している。

上半期トレンドランキングで1位だった「麻辣湯(マーラータン)」は、年間を通しても1日あたりの注文数・年間注文数ともにトップとなった。具材や辛さを自由に選べる高いカスタマイズ性に加え、低カロリーで野菜や食物繊維を豊富に摂れるヘルシーさが特徴で、美容・健康志向の高いユーザー層から継続的に支持を集めている。
また、花束やチョコレート、スイーツなど「誰かに気持ちを届けるデリバリー」という新しい利用シーンも広がりを見せている。特に「花束」は、母の日を中心に5月に注文件数がピークを記録し、Uber Eatsが単なる"自分の食事"にとどまらず、記念日や日常の感謝を届ける手段としても活用されていることが明らかになった。
食品・日用品部門では、「天然水」「牛乳」「納豆」「もやし」「卵」などの日常的な食材が上位にランクイン。「今必要」「今晩使いたい」といった即時ニーズが強く表れており、Uber Eatsが日々の生活に欠かせない存在になっていることがうかがえる。

ドラッグストア部門では、解熱鎮痛薬やポカリスエット、ゼリー飲料など体調不良時に必要な商品が上位を占め、「外出せずに必要なものをすぐに手に入れたい」という生活者心理が反映されている。

料理部門では、「ハンバーガー」「牛丼」「ピザ」「唐揚げ」といった定番メニューが人気を集め、Uber Eatsが「特別な外食」ではなく「いつもの食事を頼む生活インフラ」として定着していることが明らかになった。

コストコ部門では、ロティサリーチキンやシュリンプカクテルなどのシェアフードが上位にランクイン。ホームパーティーに適した華やかなメニューと、卵や牛乳などの日常的な食材の両方が人気を集め、特別な機会と日常使いの両方でコストコ商品が活用されていることがわかった。

デザート部門では、コンビニ定番のアイスクリームが上位を占める一方、パンケーキやチーズケーキなどのカフェ系スイーツも人気。さらに、期間限定商品やSNSで話題の新作スイーツも上位にランクインし、「新作スイーツを試したい」というトレンド消費層にもUber Eatsが活用されている。

中小規模飲食店部門では、麻辣湯やケバブ丼、まぜそばなど専門性の高いメニューが上位を占め、大手チェーンにはない個性的な味が評価されている。特にスパイス・エスニック系メニューが人気で、自宅で本格的な「世界の味」を手軽に楽しむスタイルが広がっていることが明らかになった。












