農業をドローンで効率化!害虫の発見から収穫時期の判断まで | RBB TODAY

農業をドローンで効率化!害虫の発見から収穫時期の判断まで

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葉色解析サービス「いろは」。自治体との取り組みも進んでいる
  • 葉色解析サービス「いろは」。自治体との取り組みも進んでいる
  • 「農業ワールド2017」が幕張メッセで開催中。開催期間は10月11日から13日まで
  • 農薬散布サービス「はかせ」。スカイマティクスのドローンは完全防水で丸洗いが容易な点も、競合のドローン製品にはない差別化要素になっているという
  • スカイマティクスのブースの様子
 農業に関するサービスや製品が集結する「農業ワールド2017」が、千葉市 幕張メッセでおこなわれている。「次世代農業EXPO」のエリアでは、株式会社スカイマティクス(SkymatiX)がドローンを使った葉色解析サービスと農薬散布サービスを紹介していた。デジタル技術により、次世代農業はどのように進化するのだろうか。

■葉色解析サービス「いろは」

 スカイマティクスではドローン、リモートセンシング、AI、IoT、クラウドサービスといった技術を連携させることで農業の効率化を目指している。葉色解析サービス「いろは」では完全自律制御できるドローンを提供。農家はボタンひとつで、圃場の作物を隅から隅まで撮影できる。生育状況の確認、収穫時期の判断、病害虫の発見が主な目的だ。作物、葉っぱの色はデータ化してクラウドにアップすることでいつでも確認できるほか、グループ内で共有すれば作物の状態についての意見交換もおこなえる設計になっている。

葉色解析サービス「いろは」。自治体との取り組みも進んでいる

 ブースで担当者に話を聞いた。すでに地方自治体やJAとの取り組みが進められているという。例えば、福島県郡山市との共同プロジェクトでは田んぼを毎日撮影して色味の変化を調べている。どのポイントで収穫すればイチバンお米が美味しいのか、どのタイミングで病気が発生しやすいのか、色味から判断する共同実験だという。あるいは、JAがドローンを飛ばすケースもある。JAにとっては傘下の農家の圃場の情報が得られ、収量の計算がおこなえるメリットがある。農家にとっては撮影した画像を参考に「どこの生育が遅い」「どこで病害虫が発生している」かを把握、適切な処置をして収量のアップにつなげられる。

■農薬散布サービス「はかせ」

 同社では、農薬散布サービス「はかせ」も提供している。GPS搭載によるアシスト機能で、誰でも簡単に操作できるのが特長。ゆくゆくはリモートセンシング技術との連携により、必要な場所にだけ散布する”適所散布”も可能になるという。農薬散布のルート、いつどの時期に撒いたかといったデータはクラウドにためていく。これをソフトウェアで連携させて自動化、効率化を目指していく。

農薬散布サービス「はかせ」。スカイマティクスのドローンは完全防水で丸洗いが容易な点も、競合のドローン製品にはない差別化要素になっているという

 先の担当者に話を聞いた。農林水産省の示すガイドラインでは、農薬散布ドローンの全自動化は認められていないという。このため、はかせは農家が自力で操縦しなければならない。3日間の講習が義務付けられており、合格者だけが操縦可能になるとのこと。ただし、ここでスカイマティクスではユニークな機能を用意した。あらかじめ設定した経路を間違いなく飛行できる「アシストモード」だ。これにより、経路を外れるような操縦を行った場合はドローン側で受け付けず、ただ同じ位置でホバリングを続けるだけになる。結果、誰でもドローンを操縦できる環境を実現した。ちなみに農薬取締法では、圃場当たりに農薬を撒ける回数は決まっているとのこと。撒きムラなく、いかに効率よく撒くか、といった観点でも有意義なサービスとなっている。
《近藤謙太郎》

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