【次世代農業EXPO】規模拡大や企業参入で農業求人も多様化 | RBB TODAY
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【次世代農業EXPO】規模拡大や企業参入で農業求人も多様化

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「あぐりーん」のブース
  • 「あぐりーん」のブース
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  • 「第2回女性未来農業創造研究会シンポジウム」
「工場がひとつできると人手が必要になって求人がでるんですが、景気の波で工場が閉鎖になると一気に人がいなくなったり。一方で農家は常に人でが必要な状態でした」

 前職で地方に行く機会が多かった吉村康治さんは、前職の出張で見てきた地方の現状を振り返る。吉村さんが農業に特化にした求人サイト「あぐりーん」を立ち上げたのは7年前。2~3年前から急激に需要が伸び始め、現在では約1200件の農業関係者の登録があり、20~30代を中心に25,000人の会員登録があるという。

 14日から3日間にわたって開催された「次世代農業EXPO」の会場で、来場者に就農をアピールしていたのは地方自治体だけではない。農業という特定の分野で転職サイトを運営する「あぐりーん」もそのひとつだった。

 「立ち上げた当初はお金をかけて人を雇うということがなかなか理解されなかった」という。知り合いにお願いしたりハローワークでも人は集まったからだ。しかし、農業従事者の高齢化が進み、経営は次の世代に移りつつある。若い人が規模を拡大しながら経営を進めていく過程では人が必要になる。また、最近では様々な企業が農業に参入し、必要な人材も多様化しているという。吉村氏は「企業は資金はあるし、土地もなんとか取得しやすい。すると必要なのはノウハウと人手。もちろん未経験の方で農業やりたいという人もいますが、それとは違う意味で規模拡大やこれから参入してくる企業をひっぱっていく立場の人材の需要が高まっています。それはここ2~3年の傾向です」と話す。さらに、6次産業化が進み、生産現場だけではなく加工や販売分野では、他業種からノウハウをもった人が必要になってきているという。「まさに多様な人材が必要な業界になりつつあります」(吉村氏)。

 また、最近では女性の就農者にも注目が集まっている。新しい農業の担い手として女性農業者の育成を考える「女性未来農業創造研究会(農創研)」も立ち上がり、研究者や行政を巻き込んだ議論を開始している。22日には「第2回女性未来農業創造研究会シンポジウム」が東京大学農学部で開催される予定だ。
《RBB TODAY》
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