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【最新iPhoneを使いこなす】第11回 iPhoneのカメラ機能は“スマホのカメラ”を超えたのか

IT・デジタル スマートフォン
iPhone 8とiPhone 7のカメラ機能を比較してみる
  • iPhone 8とiPhone 7のカメラ機能を比較してみる
  • iPhone 8のリアカメラ。レンズ周囲のリングがシャープなかたちになった
  • iPhone 7は出っ張りの起伏が緩やか
  • 4K動画撮影のモードが増えている
  • スーパースロー撮影も1080/240fpsに対応
  • デュアルカメラを搭載するiPhone 8 Plus
  • ポートレートライティングは5種類から選択可能。撮影前・後のどちらからでもモードが選択できる
  • 背景が真っ暗にできる「ステージ照明」モード
 iPhone 8が発売されてから約2週間、試用するほど今度のiPhoneは前機種よりも中身の進化が大きいことを実感させられる。その大きな要素のひとつがカメラ機能だ。iPhone 8とiPhone 7、新旧機種で違いを比べてみた。

 iPhone 8とiPhone 7はともに12MPのiSightカメラにF値1.8のレンズを搭載しているが、センサーの大型・高速化、カラーフィルターなどが一新されている。画像信号処理プロセッサーも性能がアップしたことで、暗所でのオートフォーカス性能や中間階調の色再現力なども高まっているという。この辺の実力は言葉で説明するよりもiPhone 8とiPhone 7で撮り比べた写真を見比べた方がわかりやすいと思う。

iPhone 8のリアカメラ。レンズ周囲のリングがシャープなかたちになった
iPhone 8のリアカメラ。レンズ周囲のリングがシャープなかたちになった


iPhone 7は出っ張りの起伏が緩やか
iPhone 7は出っ張りの起伏が緩やか


 ふだんiPhone 7を使っていてカメラ機能に不満を感じることはほとんどなかったのだが、iPhone 8の写真と比較してしまうと、特に暗所の撮影性能がまた一段と向上したことが明らかに実感されて、これだけでも新しいiPhoneに買い換えたくなる。暗部のノイズがとても少なく、たとえば線路脇に並ぶパネルは奥の方まで輪郭がクッキリと鮮やかに再現されているのがわかるだろうか。建物の壁の色もより鮮やかだ。

iPhone 8で夕焼けを撮影。全体が明るく、線路横のパネルのテクスチャーがよくわかる
iPhone 8で夕焼けを撮影。全体が明るく、線路横のパネルのテクスチャーがよくわかる


夕焼けの色はiPhone 7の方が見た目には近い感じがする
夕焼けの色はiPhone 7の方が見た目には近い感じがする


 ただ直感的にはiPhone 8で撮影した夕焼けは少し本物の色よりも濃い感じがする。写真映えするのはどちらかと聞かれたらiPhone 8の方なので、色合いについては好みで選択すればよいレベルかもしれない。

 暗所でのiPhone 8の高い撮影パフォーマンスは夜景を撮るとより明らかになる。月明かりが夜空と滲む光のグラデーションが滑らかで、粒子状のノイズ浮きがしっかりと抑え込まれている。建物の輪郭もキリッとしていてシャープだ。正直に言って実際の風景を目で見ているよりも鮮やかな色彩感、コントラスト感がキャプチャーできてしまっているので、違和感がないこともないのだが、スマホでもこれだけ手軽にキレイな夜景が鮮明に記録できるのなら文句はない。夜景のスナップや暗いところでポートレートを撮るときにもiPhone 8が活躍してくれるはずだ。

iPhone 8で夜景を撮影。被写体が明るく、輪郭も鮮明に撮れる
iPhone 8で夜景を撮影。被写体が明るく、輪郭も鮮明に撮れる


iPhone 7で撮影すると、夜空に粒子状のノイズが散見されるようになる
iPhone 7で撮影すると、夜空に粒子状のノイズが散見されるようになる


 動画撮影については本連載の第9回でiPhone 8から採用された滑らかな4K/60p動画の比較を紹介している。端末側の機能としてはほかにも1080p高画質での240fpsスローモーション撮影が可能になった。これらのデータ容量を食いがちなコンテンツを撮影した場合も、動画は圧縮効率の高いH.265/HEVCフォーマットで記録ができるようになり、静止画もHEIFフォーマットに対応したことで、iPhoneの内蔵ストレージが約2倍効率よく使えるようにもなった。iCloudライブラリに上げた写真をPCブラウザなどからJPEG形式でダウンロードしたり、Twitterにも今までと変わらない使い勝手でアップできた。

4K動画撮影のモードが増えている
4K動画撮影のモードが増えている


スーパースロー撮影も1080/240fpsに対応
スーパースロー撮影も1080/240fpsに対応


 iPhone 8 Plusもメインのデュアルカメラの画素数は12MP。センサーの進化や暗部撮影性能の強化はiPhone 8同様に確かな手応えが感じられる。新機能の「ポートレートライティング」はベータ版から提供がスタートしているが、デュアルカメラで撮った被写界深度の浅い写真をベースに、さらに背景の明るさを変えて遊べる5つの照明エフェクトを用意した。5種類のライティングは自然光/スタジオ照明/輪郭強調照明/ステージ照明/ステージ照明(モノ)に分かれる。背景が真っ暗になるステージ照明のふたつ以外は穏やかな変化なので差がわかりにくい感じもするが、新しい機能が加わったことでデュアルカメラを活かしたポートレートモードに注目が集まるのではないだろうか。

ポートレートライティングは5種類から選択可能。撮影前・後のどちらからでもモードが選択できる
ポートレートライティングは5種類から選択可能。撮影前・後のどちらからでもモードが選択できる


背景が真っ暗にできる「ステージ照明」モード
背景が真っ暗にできる「ステージ照明」モード


 iPhone 8のパワーアップしたカメラを色んなシーンで使い込むほど、最近スマホで撮れる写真がキレイになったかも?とふと気がつく機会も増えるはず。iPhone 7のカメラも悪くないのだが、特に暗所での高い撮影性能はいよいよ“スマホのカメラ”の域を超えてきたように思う。4K/60p動画撮影など新機能が追加されたことよりも土台の実力が上がっていることにユーザーは十分な満足感が得られると思う。

iPhone 8で撮影したグレープフルーツ。全体にやや温かみ強く、料理は美味しそうに見えるし、人物のポートレートは血色がよくなる
iPhone 8で撮影したグレープフルーツ。全体にやや温かみ強く、料理は美味しそうに見えるし、人物のポートレートは血色がよくなる


iPhone 7で撮影したグレープフルーツ。黄色がややあっさりとするが、見た目にはより近い印象
iPhone 7で撮影したグレープフルーツ。黄色がややあっさりとするが、見た目にはより近い印象
《山本 敦》
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