スマートフォンカメラの品質向上はめざましい。しかし、本体内蔵の小さいカメラでは、本当のマクロ撮影は厳しい、絶対的な光量が足りない、望遠や焦点距離などのレンズバリエーションが楽しめない、といった不満が残るのも事実だ。 この問題に対応するため、 各種のレンズアダプターが市販されている。中には、水滴をレンズにつけてマクロ撮影(もどき)をするというライフハックもあるが、レンズアダプターの場合、用途ごとに複数のレンズをそろえなければならないという欠点がある。 CP+の会場で発見した「SHIFTCAM 2.0 トラベルセット」が、小径レンズや単機能のレンズアダプターの問題を解決してくれそうだ。SHIFTCAM 2.0は、6眼レンズセット(トラベルセット)やプロ仕様の大型レンズがマウントできるiPhoneケース。背面が2カメラになったiPhone Xに対応し、3×2列のレンズモジュールがスライドすることで6個のレンズを切り替えて使う 。用意されているレンズは、120度広角、2倍望遠、180度魚眼、10倍マクロ、20倍マクロの5種類 。2倍望遠は2箇所にセットされており、合計で6眼となる。その他、フロントカメラにも広角レンズアダプターが付けられる。 SHIFTCAM 2.0が対応する本体はiPhone X、XS、XR、XS Max、iPhone 8+。iPhone 7、8に対応するケースもあるが、こちらはシングルレンズなのでトラベルセットは3眼となる。 しかし、6眼のトラベルセットでは、光量が足りない、もっとクオリティが欲しいという人もいるかもしれない。その場合、別売りの大型のレンズアダプターを取り付けることも可能だ。この場合、6眼のレンズユニットを取り外し、マウント部分に大型のレンズを取り付ける。レンズは広角、望遠、マクロ、魚眼がラインナップされ、マクロはロングレンジタイプもある。 出先で、マクロ撮影や広角撮影を楽しみたいとき、ケースのレンズ部分をスライドさせるだけで手軽に撮影モードを切り替えられる。アプリの設定メニューやボタンで切り替えるより簡単だ。さらに本格的なレンズを試したいなら、単体のレンズアダプターを使えばよい。 SHIFTCAM 2.0+トラベルセットの値段は1万円弱。大型のレンズアダプターは1つが1万円前後。 ブースには、トラベルセットで撮影したというサンプル写真がパネル展示されていたが、マクロ撮影の品質はなかなか高い。とてもスマホで撮影したとは思えない。印刷前の修正や補正処理、レタッチはいっさい加えていないという。これだけ撮れるとなると、純粋にiPhoneでどこまで撮れるか色々と試したくなる。
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