今回は、顔認証技術を活用例としてユニークな事例を中心に紹介しながら、顔認証技術の最新トレンドをまとめていく。
●パチンコへの「のめり込み」を防止
まず最初に紹介するのは、2015年3月17日・18日に東京ビッグサイトで開催された「パチンコ・パチスロイノベーションフェア2015」にて、オムロンアミューズメントが参考出展した「のめり込み防止ソリューション」。

【関連記事】
オムロンがパチンコの“のめり込み”防止技術! 顔認証システム活用
2015年3月27日(金)
●印刷物の置き忘れによる情報流出を抑止!
お次は、プリンターや複合機と顔認証技術を組み合わせたシーイーシーの認証印刷ソリューション「SmartSESAME SecurePrint!」。元々は、ICカードや指静脈認証に対応したソリューションだったが、NECの顔認証エンジン「NeoFace」に対応させることで、セキュリティを保ちながらも、スマートな印刷が可能になる。

また、カメラの前に立つだけで認証されるので、指静脈認証よりもスマートな運用ができる。そして、仮に情報流出があった場合には、認証時に撮影された顔データを元に、流出経路の特定などもしやすくなるとのこと。
【関連記事】
なりすましや置き忘れを抑止する顔認証印刷ソリューション
2016年11月8日(火)
●スマートロックとの連携で安全を強化
3つ目は、LYKAON(リカオン)が、2016年3月8日から東京ビッグサイトで開催された「SECURITY SHOW 2016」で参考出展した同社の顔認証技術と、スマートロックを連携させたシステム。

そこで顔認証技術と連携させることで、スマートロックの特徴である気軽さや便利さをより高め、さらには運用の仕方を考えれば、スマートロックが持つリスクを低減することができるというのが、同システムの大きな特徴となる。
【関連記事】
もっと便利に安全に! 顔認証対応スマートロックシステム
2016年3月9日(水)
●マーケティング活用もできる顔認証技術
続いては、顔認証技術による店舗や商業施設におけるマーケティング活用。防犯や介護への活用で注目を集める顔認証技術だが、実店舗でのマーケティングツールとしても期待されている。

ベースとなる顔認証エンジンにより、できることは変わってくるが、年齢や性別の推定に対応するものは少なくない。
例えば、セキュアの店舗マネージメント向けの画像解析ソリューション「STORE ANALYTICS」シリーズで採用されている顔認証ソリューション「FACE」(フェイス)は、来店者の顔画像から性別や年齢を推定できる。出入り口や、主要な売り場などに導入すれば、主要な客層や人気の売り場、混雑する時間帯などのデータを客観的な方法で収集できるのだ。
【関連記事】
顔認証技術を使った店舗向け画像解析ソリューション……セキュア
2015年11月12日(木)
●事前登録不要で運用できる顔認証
そしてもう1つ、マーティング活用という点では、商業施設などでの待ち時間・滞在時間計測に用いることを想定したNECの顔認証技術は、先進性のある技術の1つだといえる。
同技術は、「C&Cユーザーフォーラム&i EXPO 2016」において参考出展されていたものだが、会場内動線に複数の監視カメラを設置し、同技術を展示するブースに立ち寄るまでにかかった時間やその都度撮影された顔画像の中から、同一人物として特定されたものを一覧で表示するというもの。

【関連記事】
誰がどれだけ滞在したのか丸わかり!? 顔認証技術の応用例
2016年11月22日(火)
●表情の推定もできる顔認証技術
最後は、オムロンが、幕張メッセで開催されていた「第2回 IoT/M2M展 秋」にてデモ展示していた顔認証モジュール「ヒューマンビジョンコンポ(HVC-P2)/B5T-007001」シリーズ。顔認証、人体、顔、手の検出をベースに、顔の向き、視線、年齢、性別、表情の推定ができる同社の画像センシング技術「OKAO(R) Vision」を搭載している。
この技術で興味深かったのが、表情推定。カメラがとらえた画像から、「真顔」「喜び」「驚き」「怒り」「悲しみ」といった形で表情を分類し表示することができるのだ。

しかし、同展でデモ展示されていた「ヒューマンビジョンコンポ(HVC-P2)/B5T-007001」シリーズでは、画像を見る限り、推定された表情と取れなくもない画像も多く、今後、サンプルとするデータが増えていくことで、より精度が向上していく可能性を感じさせる。
今後、精度が向上していけば、店舗や商業施設などにおいて、表情推定を活かして利用客の満足度などを測るといったことも実現するかもしれない。
【関連記事】
いま怒ってる? 表情推定もできるオムロンの顔認証モジュール
2016年11月24日(木)
今回紹介した技術は、顔認証のトレンドを知る上でのほんの一例に過ぎないが、現在も各社がしのぎを削りながら、技術開発を進めており、今後の性能向上および活用例において、目が離せない状況だとといえる。
>>顔認証万引き防止対策システムの無料モニター協力法人募集特設ページ<<







