【現場レポート】利便性と安全性の両立を目指すスマートセキュリティの最前線@成田空港 2ページ目 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【現場レポート】利便性と安全性の両立を目指すスマートセキュリティの最前線@成田空港

IT・デジタル セキュリティ
成田空港の従業員通路で行われた実証実験のひとコマ。従業員用IDカードをゲートにかざす際に爆発物の微粒子を採取し、顔認証システムで“なりすまし”でないかをチェックする(撮影:防犯システム取材班)
  • 成田空港の従業員通路で行われた実証実験のひとコマ。従業員用IDカードをゲートにかざす際に爆発物の微粒子を採取し、顔認証システムで“なりすまし”でないかをチェックする(撮影:防犯システム取材班)
  • 今回の実証実験で使われたシステム全景。「1」が「爆発物探知装置内蔵入場ゲート」で、「2」が「ウォークスルー顔認証システム」(撮影:防犯システム取材班)
  • 従来の爆発物検知方法では、1人あたり最低20秒程度の時間が必要となるが、本ゲートでは2秒から3秒で検知を行えるため、ウォークスルーでの利用が可能(撮影:防犯システム取材班)
  • 報道陣に向けて説明する日本信号のスマートセキュリティ営業部の菊池課長。今回の実証実験は顔認証と組み合わせ、より実運用に近い検証となっているとのこと(撮影:防犯システム取材班)
  • 爆発物と思われる微粒子が検知されると画面に「探知しました」と表示された。今回の実証実験では、爆発物と検知される可能性もある揮発性の化粧品に対する誤動作などがないかなども検証された(撮影:防犯システム取材班)
  • 爆発物検知をクリアしても、顔認証とICカードの情報が一致しないとエラーとなる。ICカードを不正に入手した第三者が成りすまして入場することを防止する(撮影:防犯システム取材班)
 ちなみに顔認証に関しては、IDカードの受け渡しなどによる成りすましを防ぐことができ、「爆発物探知装置内蔵入場ゲート」に関しては手などに付着した微粒子を採取して、3秒以内に爆発物(TNT、PETN、TATPなど)の有無を探知するというものになる。

 従業員を対象とした実証実験では、爆発物を検知はもちろんのこと、揮発性が高い化粧品などの危険性がない付着物に対する誤動作防止や、周辺環境における取得データの差異などを検証することも狙いにあるそうだ。

 具体的な運用開始時期に関しては明言されることはなかったが、すでに羽田空港や中部国際空港でも実証実験が行われており、2020年のオリンピックに向けて、急ピッチで実用化へと進んでいくことが予想される。

 また、国産技術が結集されたシステムとなり、さらに他に類を見ないテロ対策システムとなるため、全世界に日本の技術を大きくアピールできるという面でも期待がかかる。
《防犯システム取材班/小池明》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top