【現場レポート】利便性と安全性の両立を目指すスマートセキュリティの最前線@成田空港 | RBB TODAY

【現場レポート】利便性と安全性の両立を目指すスマートセキュリティの最前線@成田空港

 2020年に東京オリンピックを控える日本においては、世界各国で起きているテロ事件や複雑化する世界情勢と相まってテロ対策への関心は、これまで以上に高まっている。

IT・デジタル セキュリティ
成田空港の従業員通路で行われた実証実験のひとコマ。従業員用IDカードをゲートにかざす際に爆発物の微粒子を採取し、顔認証システムで“なりすまし”でないかをチェックする(撮影:防犯システム取材班)
  • 成田空港の従業員通路で行われた実証実験のひとコマ。従業員用IDカードをゲートにかざす際に爆発物の微粒子を採取し、顔認証システムで“なりすまし”でないかをチェックする(撮影:防犯システム取材班)
  • 今回の実証実験で使われたシステム全景。「1」が「爆発物探知装置内蔵入場ゲート」で、「2」が「ウォークスルー顔認証システム」(撮影:防犯システム取材班)
  • 従来の爆発物検知方法では、1人あたり最低20秒程度の時間が必要となるが、本ゲートでは2秒から3秒で検知を行えるため、ウォークスルーでの利用が可能(撮影:防犯システム取材班)
  • 報道陣に向けて説明する日本信号のスマートセキュリティ営業部の菊池課長。今回の実証実験は顔認証と組み合わせ、より実運用に近い検証となっているとのこと(撮影:防犯システム取材班)
  • 爆発物と思われる微粒子が検知されると画面に「探知しました」と表示された。今回の実証実験では、爆発物と検知される可能性もある揮発性の化粧品に対する誤動作などがないかなども検証された(撮影:防犯システム取材班)
  • 爆発物検知をクリアしても、顔認証とICカードの情報が一致しないとエラーとなる。ICカードを不正に入手した第三者が成りすまして入場することを防止する(撮影:防犯システム取材班)
 2020年に東京オリンピックを控える日本においては、世界各国で起きているテロ事件や複雑化する世界情勢と相まってテロ対策への関心は、これまで以上に高まっている。

 そうしたなか、成田空港では14日から16日までの間、IATA(国際航空運送協会)主催のもとスマートセキュリティを実現する実証実験が行われた。

 カナダとスイスに拠点を持つIATA(国際航空運送協会)が推奨する「スマートセキュリティ」は、テロ脅威の防止、利用者の負担軽減、保安要員の負担軽減の3つの目的で構成された概念。

 今回の実証実験は、新たなテクノロジーでテロの脅威を防ぐという目的のもと、自動改札のようなゲートで、爆発物や不審者を検知する仕組みを用いて行われた。

●従業員通路に設置して爆発物や不審者を検知

 実験内容としては、成田空港の従業員通路にシステムを設置し、事前登録した職員500名を対象に、顔認証と爆発物検知をウォークスルーで同時に行うというものになる。

 今回、使用されたシステムは、文部科学省の5か年計画のもとで日本信号、日立製作所、山梨大学が共同開発した「爆発物探知装置内蔵入場ゲート」と、NECの顔認証エンジン「NeoFace」を使用した「ウォークスルー顔認証システム」。この2つのシステムを同時に稼働させることで、運用時の課題を抽出することが目的だ。
《防犯システム取材班/小池明》

関連ニュース

特集

page top