ヤフーは2日、2015年度第3四半期決算を発表した。売上高を前年同四半期比82.6%増の1,964億円と大きく伸ばした一方で、先行投資がかさみ、営業利益はやや沈んだ431億円で、前年同四半期比から13.7%減少した。 スマートフォン広告やYDN(ヤフーディスプレイアドネットワーク)等の売上高が好調に推移し大きく伸びたが、PC経由の検索連動型広告売上高は、引き続き減少傾向を見せた。 先行投資事業と位置付けているショッピング事業は大きく伸長。取扱高の成長率が前年同四半期比で48.3%増になるなど、飛躍的に加速 している。同じく先行投資事業と位置付けているクレジットカード事業についても、ワイジェイカードの連結子会社化以降、有効会員数が1年で60万から180万人の3倍に拡大するなど、好調を維持している。 一方で、販促関連費用として、ショッピング事業に50億円、アプリ関連に20億円、オークション事業に10億円、決済金融事業等に10億円、合計約90億円を先行投資。これが、営業利益の大幅ダウンの要因となった。これにともない四半期利益も、前年同四半期比14.0%減の287億円となった。 2015年度 下半期に向けては、第3四半期で成果が現れた施策を中心に、積極的な活動を継続。ROIを重視した効率的な販売促進活動を進める方針だ。