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ECサイト成長の先に、ショッピングモールとの連携を考える

ビジネス 経営
株式会社コマースニジュウイチセールス&マーケティング部マネージャーの田村信博氏
  • 株式会社コマースニジュウイチセールス&マーケティング部マネージャーの田村信博氏
  • 必ず修正や改善が入るという意識をもってサイト構築に臨むことが重要となる
  • 外部モールとの連携には拡張性の高さが重要。外注先のソリューションを良く見た上で発注したい
【記事のポイント】
▼サイトの構築では、発注を行うクライアント側が主導権を握ることが重要
▼工期を短縮してコストを抑えるために、担当者に権限を与える
▼ショッピングモール連携のために、拡張性のあるシステムを組む


 ECサイトは売上や取引量の増加に合わせて、その構造を少しずつ成長させていく必要がある。このマイナーチェンジが想定外のコストに繋がり、事業者の負担になっているというのは良く聞く話だ。

 このような、ECサイトの落とし穴を紹介するセミナー「サイト構築で失敗しない!自社でEC サイトを持つ時に押さえておきたい、大事なポイント」が、2017年2月14日に東京ビッグサイトで開催された「イーコマース EXPO 2017 東京」で行われた。登壇したのは中小企業から大手まで数多くのECサイト構築を手がける、株式会社コマースニジュウイチセールス&マーケティング部マネージャーの田村信博氏。数々の実例を交えながら、ECサイトで失敗しないためのノウハウを語っている。

■外注先に任せたことで改善要求が続発するケースも

 ECサイトの制作を外注した場合、その中身は基本的に受注事業者が提供しているベーシックなものが、発注元に合わせてカスタマイズされることになる。このときに発注元と受注事業者の間では打ち合わせが繰り返されるが、その中に失敗の要因が含まれるケースが多いようだ。

「サイトの制作については、基本的に外注先に任せたいというクライアントの方が多いようです。ところが実際に運営を開始すると、クライアントから見て改善したい点が出てきてしまいます。その反映にはコストがかかるため、当初の予算をオーバーしてしまうわけです」

 サイトの制作にあたって重要なのは、どんな事業を行うかという業務内容にあると田村氏は強調する。その事業内容について詳しいのは、当然のことながら制作を発注した事業者の方だ。運用の際に改善点を出さないためには、クライアント側が主導権を握って、サイトの制作を進めることが大事になる。


 その上で、打ち合わせの失敗から改善要求が出てしまった場合、それをリカバーするために、田村氏が提案していた方策がある。それは、クライアント側の担当者の権限を、できるだけ多く持たせること。改善や修正を行う場面で、クライアント側の意思決定に時間がかかると、そのぶんサイトの開設が遅れ、契約上の関係からコストがかかってしまう場合があるからだ。

「せっかくクライアント側の担当者と外注先で意見がまとまったのに、現場の事情を知らない経営陣が横やりを入れる場合があります。それが改善ではなく、改悪になってしまう例も多いのです」

 田村氏によればサイトの制作を受注する事業者によっては、改善や修正を月額料金で提供するところもあるという。ECサイトを開設する際には、必ず修正や改善が起こるという意識をもって、こうしたサービスも視野に入れておくといいだろう。

■ECサイト成長の先に、ショッピングモールとの連携を考える

 ECサイトは単独で運営されるだけでなく、ECショッピングモールと連携するケースが多い。そのために、いかに簡単にECショッピングモールと連携できるかも重要だと田村氏は強調する。

「モールとの連携には拡張性が必要です。なので、拡張性の高いソリューションを提供する外注先を選ぶことも、失敗しないサイト構築の秘訣と言えるでしょうね」

 ECサイトの運営や管理は、専門性の高さから外注先に頼りがちになる。しかし、どのような商材を、どんな手法で販売するのか、そのクライアント側のビジョンがサイト構築では最も大切なことは間違いない。ECサイトを構築する上では、この点を踏まえた上で主導権を握り、その思想を反映していくことが肝要となるだろう。

【イーコマースEXPO:2】改善コストを抑えるECサイト構築術

《関口賢/HANJO HANJO編集部》
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