危険物質を検知・可視化するハイパースペクトラルカメラ | RBB TODAY
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危険物質を検知・可視化するハイパースペクトラルカメラ

エンタープライズ セキュリティ
スタンドオフ型赤外線ハイパースペクトラルカメラ「HYPER-CAM」。遠隔監視でガスの種類まで特定することが可能。システムの価格は億単位。航空機搭載プラットフォームなども用意されている(撮影:防犯システム取材班)
  • スタンドオフ型赤外線ハイパースペクトラルカメラ「HYPER-CAM」。遠隔監視でガスの種類まで特定することが可能。システムの価格は億単位。航空機搭載プラットフォームなども用意されている(撮影:防犯システム取材班)
  • 左側が「VeroVision」。警察や軍関係者が携行できることを目的として開発されたモデルで、海外では重要施設の入場警備などに使用されている(撮影:防犯システム取材班)
 コーンズテクノロジーは東京ビッグサイトで開催された「テロ対策特殊装備展'15」にて、複数のハイパースペクトラルカメラの展示を行った。

 ハイパースペクトラルカメラは紫外線や赤外線など、多くの波長を細かく分光し情報を取得できるカメラで、人の目や通常のカメラでは可視化できない対象の特性を記録することができる。

 防犯や防衛用途では、ガスや煙の成分、爆発物、化学危険物や薬物の痕跡など、さまざまな対象物をカメラで映すだけで検知、特定する事が可能だ。

 展示されていたハイパースペクトラルカメラは、カナダTELOPS社製「HYPER-CAM」と、米ChemImage Sensor Systems社製「VeroVision」。

 「HYPER-CAM」は市販品としては最高のスペクトラル分解能を持ち、ガスや個体などの物質を遠隔監視で特定することが可能。防衛や軍事レベルでの使用に適した製品となり、導入に際しては、システム一式で億単位になるという。

 「VeroVision」は、より小型の携帯型モデルで携行できる仕様となっている。不審物から20mまでの距離で爆発物や麻薬などの検知が可能で、重要施設の入場管理や、国境などでの監視用途などに使用されている。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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