東芝はJ10シリーズに続き、6月に発売された4K対応テレビのスタンダードモデル「G20X」シリーズにもNetflix対応の枠を広げた。今後はインターネット接続の機能を搭載する“レグザ”については、ミドルレンジからハイエンドモデルまで幅広く“Netflix対応”を進めていく考えだと、本村氏と毛塚氏は口を揃える。「テレビは映像を楽しむためのエレクトロニクス製品なので、さまざまなコンテンツへの間口を広く持つべきだと考えています。インターネット経由での動画コンテンツ配信が増えてくるのであれば積極的に対応したいし、地デジやBSなど放送波やBlu-rayのパッケージも含めて、全ての映像コンテンツを最高画質で楽しめるテレビをつくることがメーカーの使命です」(本村氏)■大事なのはテレビをインターネットにつないで何が楽しめるのかを提案すること 「テレビはアンテナ線につないで放送波の番組を見たり、レコーダーで録った番組やディスクの映像を楽しむためのスクリーン」という意識が一般的だった頃から、東芝の“レグザ”は「テレビをインターネットにつなぐ」楽しみ方をいち早く提案してきた。「テレビをインターネットにつなぐこと自体は“手段”でしかなく、その先にテレビ放送では見られない映像が楽しめたり、インターネットと連携して使える新しい機能が使えることがユーザーにとっての喜びにつながります。インターネットのまわりの機能を充実させて、楽しみ方も提案してきた“レグザ”は、ITリテラシーの高いユーザーの方から圧倒的な支持を集めています。“レグザ”のユーザーはテレビのインターネット接続率が高いことも特徴です」(本村氏) “インターネット対応テレビ”の国内におけるイノベーターとしての自負を持つ東芝“レグザ”は、そのブランドが立ち上がった2006年発売の初代機からテレビ番組に独自のコンテンツ保護技術で暗号をかけて、DLNAによるホームネットワーク内での視聴機能を搭載したり、NTTぷららの前身である「ぷららネットワークス」が提供してた光ブロードバンド放送「4th MEDIA」の動画配信サービスにも素速く対応するなど、尖ったスペックを誇っていた。「当時もいまも、東芝が目標としていることは変わっていません。テレビは、あくまで映像を楽しむための機械です。テレビ番組を快適に楽しむために、東芝は大容量HDDに複数のチャンネルで放送されている番組を、同時に長時間キャッシュしておける『タイムシフトマシン』と呼ぶ機能をテレビに搭載してきました。やがて市場に“スマートテレビ”という言葉が出てきた時にも、“レグザ”には他社よりも先にインターネットにつながる機能を搭載していたし、快適に動画配信コンテンツを楽しむためのプラットフォームを提供してきました」(本村氏)
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