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【特集・Netflix】第4回 東芝・レグザ開発者が語る「Netflixへの期待感」

IT・デジタル テレビ
インタビューにこたえる、東芝ライフスタイルで“レグザ”の商品企画を担当する本村裕史氏(写真右)とVODやクラウドサービスを担当する毛塚英夫氏(写真左)
  • インタビューにこたえる、東芝ライフスタイルで“レグザ”の商品企画を担当する本村裕史氏(写真右)とVODやクラウドサービスを担当する毛塚英夫氏(写真左)
  • リモコンにNetflixの専用ボタンを搭載
  • レグザ「J10」シリーズ
  • レグザに搭載されているクラウドサービス「Time On(タイムオン)」。G20Xなどのモデルには、クラウドの技術を活かしたスマート視聴サポート機能「みるコレ」が新しく追加された
  • HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)技術により、これまでにないほど明るく色彩感や精彩感の高い映像が楽しめるようになる。同じタイプのレグザで、右側HDR技術による映像と左側の従来技術による映像を比較したイメージ
  • 商品企画を担当する本村裕史氏
  • VODやクラウドサービスを担当する毛塚英夫氏
■4Kコンテンツの普及を動画配信が押し上げる

 Netflixは、4K動画コンテンツの配信にも力を入れることを宣言している。従来のインターネット動画配信では、あまり高画質軸でコンテンツの魅力が訴求される機会も少なかったように思うが、Netflixが4K動画配信に意欲的な姿勢を示しているということが、他のコンテンツサービスプロバイダの競争意欲を刺激して、結果として4Kが一つのスタンダードになっていく可能性も十分にある。

 なお、4K配信コンテンツを高画質に楽しむためには、テレビにどんな技術が求められるのだろうか。毛塚氏はこう答える。

「多くの4K動画コンテンツはHEVCの圧縮方式で送られてきます。HEVCにはこれまでのMPEG-2やMPEG-4と異なる独自のクセがありますので、それを上手に料理しながら映像の魅力を最大化する技術が求められます。最新の“レグザ”には、HEVCデコーダーが内蔵されており、配信コンテンツの“画づくり”にも自信を持っています」

 映像が持っている色の輝度幅(ダイナミックレンジ)を拡大する技術である「ハイ・ダイナミック・レンジ(HDR)」は、今後の4K映像のトレンドになるといわれている。次世代のBlu-rayディスクの規格である「Ultra HD Blu-ray」ではHDRの技術が採用されることも決まっており、東芝もHDMIによるHDRフォーマット入力に“レグザ”の最新モデルや、昨年に発売された「Z10X」「J10X」の各シリーズをアップデートで対応させることを発表した。

 一方、NetflixもHDR技術に対応する映像コンテンツを配信することを表明しているが、インターネット経由の動画配信の場合は、まだHDR技術がどのように組み込まれるのかが明らかにされていない。

 テレビの対応状況が明らかになるのは、コンテンツサービスプロバイダの方針が決定された後のタイミングになるだろう。確かなことは、インターネット経由の動画配信サービスでHDR技術の高精細な映像が楽しめるようになれば、ユーザーにはその利用価値がより明快に見えてくるということだ。
《山本 敦》
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