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【特集・Netflix】第2回 黒船の日本展開でカギを握る4つのポイント

ブロードバンド その他
NetflixのCEOリード・ヘイスティングス氏
  • NetflixのCEOリード・ヘイスティングス氏
  • Netflixの代表作『ハウス・オブ・カード 野望の階段』の主演を務めたケヴィン・スペイシー
  • 17日には、フジテレビがNetflixへのコンテンツ提供を発表した
  • 日本でも人気の動画配信サービス「Hulu」
 最大の失敗事例はeBayだと思うが、PayPalにしても日本の金融事情に阻まれる格好(いまだに日本の銀行口座から入金できないのはなんとかならないものか)で大きな普及はしていない。Twitterは競合がいないため伸長したが、InstagramやPinterestは大きく普及しているとは言い難い。

 Facebookは強敵mixiの隙を突いて急成長したが、ZyngaやCandy Crushなどのソーシャルゲームに関しては米国の勢いからするとまったく対応できていない。

 言語面もさることながら日本文化に適したきめ細やかな対応、そして何よりスマホブームに乗り急成長したLINEのように時流をつかむというのが非常に大事なのは各国に共通した事情だ。だが、果たして、いまというタイミングがアメリカの動画配信王者Netflixにとって吉と出るか凶と出るのか。

 それは現状ではわからないが、一つ言えることは、少なくとも2、3年は本気でリソースを投入していく覚悟がないと成功には至らないということだろう。

 これまで時代の流れを読みきって大勝利を収めてきた同社の経営陣が「ガラパゴス」市場として知られる日本の事情と時流を正しく読みきって舵を切れるのだろうか。

 オリジナルコンテンツと4Kテレビへの普及が追い風になることを筆者は期待しているし、独自の日本コンテンツが海外で大成功になるような日がきたらと思うとワクワクしてしまう。

筆者:立入勝義(たちいり・かつよし)
LA在住のブロガー、ソーシャルメディアプロデューサー。著書に「ソーシャルメディア革命」や「電子出版の未来図」など。ブログ「意力(いちから)」管理人

■第1回 日本上陸!米在住者から見た動画配信サービス「Netflix」とは
《立入勝義》
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