【物欲乙女日記】「グルメ&ダイニングスタイルショー」に行ってみた! | RBB TODAY

【物欲乙女日記】「グルメ&ダイニングスタイルショー」に行ってみた!

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「利賀どぶろく まごたりん」製造者の中西氏が来場者に試飲を振る舞う。
  • 「利賀どぶろく まごたりん」製造者の中西氏が来場者に試飲を振る舞う。
  • 「利賀どぶろく まごたりん」製造者の中西氏が来場者に試飲を振る舞う。
  • 「まごたりん」の見本。一度開封しても冷蔵庫で2、3か月保存可能とのこと。
  • どぶろくを使ったプリン「どぶろくぷりん まごたりん」も販売。
  • 富山の「利賀どぶろく まごたりん」のブース
  • 志摩の海草「ミル」はこれ。ちょっとグロテスク。
  • ミルを混ぜ込んだチョコレート「贅沢チョコレート」。緑色のものがそれ。
  • 飲むゼリー「海草ミルの美人ゼリー」はグレープフルーツ味で飲みやすい。「ウィダーインゼリーのように飲んでください」とのこと。
 食の新ライフスタイルに携わる食品メーカーや卸売業者などが出展する「第17回グルメ&ダイニングスタイルショー春2015」が2月4、5、6日の3日間にわたって東京ビッグサイトで行われた。

 今年のテーマは「『おもてなし、ご馳走ダイニング』~日本の地域資源、豊かな旬の食材を食す~」。出展エリアでは全国商工会連合会が「ニッポンいいもの再発見!」と題して各地方の小規模事業者の受賞商品をディスプレイなどしPRを行った。

 まず目を引いたのが新潟県の燕商工会議所の紫黒もち米「紫宝」を用いた食品群。「紫宝」は新潟県だけにしか栽培が許可されていない品種で、幻の古代米と呼ばれる。稲穂の状態では白米と同様に黄金色をしているが、殻をむくと真っ黒な米が顔を出す。「紫宝」を使った商品はローカルフードブランド「HIEN(ひえん)」として、ツバメが3匹飛んでいるモチーフをブランドアイコンにしたシンプルでスタイリッシュなデザインが特徴。「黒米プリン」「黒米シュークリーム」「こめかん紫宝」などを製品化し、中でも紫色の皮が珍しい「黒米餃子・紫宝」は皮に1割ほど「紫宝」を練り込んだ食品。会場でも試食を行い、そのビジュアルが注目を集めていた。記者も食べたが、もっちりとして食べ応えもあり、ニンニクが効いた具が濃厚で美味。具の黄色と皮の紫色のコントラストが美しい食品だった。この冷凍餃子を製造・販売しており、「紫宝」を自身の田で栽培している燕食品株式会社取締役の長谷川治氏によると「燕市と言えば金属金物の洋食器のイメージが強く、何か食品でも産業を起こせないかと思った。新潟だから米、だけど白米ではもうすでにコシヒカリなどがある。そこでこの黒米を開発した」とのこと。「天ぷらやパンなど、小麦を使う場合に5%ほど入れるだけで紫色になる」。

 佐賀県の大町町商工会は「大町たろめん」という乾麺をPR。見た目は野菜や海老がふんだんに乗ったちゃんぽんのような麺で、「炭坑マンがこよなく愛した、懐かしい昭和の味。復活『大町たろめん』」と謳う。「大町たろめん」は牛骨・生姜風味の乾麺うどんで、もともとは炭坑が盛んだった大町のある飲食店が出していた看板メニュー。十数年前に閉店して一時途絶えたが、商工会が町おこしのために店主から作り方を教えてもらい、現在は町内の7軒の飲食店でメニュー化したことで復活した。2014年7月にインスタント麺である「大町たろめん」を製品化。観光客向けに佐賀県内のサービスエリア、パーキングエリア、道の駅やネット上で販売している。牛骨と鶏ガラスープをベースにした生姜風味のちゃんぽん風うどんであるが、食べると「今まで食べたことのない味」と皆口を揃えると言う。「見た目はがっつり、実際食べるとあっさり」が特徴とのこと。「製品化した『大町たろめん』は5分程度でゆであがる平麺だが、実際の店で出されているのは厚みのある丸い麺。名前を知ってもらうために製品化しているが、本物を食べたかったら大町に来てください」と大町たろめん運営協議会の担当者。また、姉妹品として肉まんの「大町たろまん」もある。

 本来食料として扱われていなかったものを用いた商品も。「漁師まかないカレー」(実際は漢字表記)は、養殖マグロの出荷量が日本一である長崎県の五島列島から生まれたレトルトカレー。マグロを捌くときに廃棄処分していた未利用資源である内蔵を有効活用。マグロ胃袋のカレーである。干物を販売する漁師の集団である有限会社松園水産と「五島カレー」や「飛魚醤油の素」を製造・販売するMANAMIオリジナルの共同事業として開発、2014年11月に発売。普段口にすることがない食材を使っている珍しさから「思ったよりも売れていて、今品切れ状態」とのこと。マグロの胃袋は本来固いため、水揚げされたあと洗って冷凍し、解凍したあとアゴだしでボイルすることで柔らかくなると言う。

 見聞きしたことのない海藻を用いた飲むゼリーを製造していたのは志摩市商工会による「海藻ミルの美人ゼリー」。志摩ではかつてお盆過ぎに疲れた胃腸を掃除するため腸内をきれいにする効果の高いミルを食べる風習があったと言う。ミルはそのままではグミのような食感で噛み切れず消化しづらいため、体内吸収が行われやすいようゲル状にしたグレープフルーツ風味の飲むゼリーに加工。また、ミルを中に入れたチョコレートも商品化。また、成長が早く漁の邪魔になるということで「じゃまもく」と呼ばれてきた「あかもく」という海藻のその栄養価の高さを見直し、そのあかもくからつくられた藻塩をつかった「海の森 海藻バター」も販売。あおさ、ひじき、ヒロメ、アラメ、めかぶ、ミル、あかもくを「島の海藻七草」と銘打ってPR。また志摩市ではアニメタッチの海女萌えキャラ「碧志摩メグ」を公認キャラクターにしており、そのビジュアルが会場の目をひいていた。

 南砺市商工会利賀支部の民宿「中の屋」を経営する中西邦康氏が製造する「利賀どぶろく まごたりん」は有機農法でつくられた米と湧き水でつくった日本酒の原酒であるどぶろく。どろっとした口あたりが原始的で、にごり酒や甘酒ともまた違ったパワフルな飲み応え。「自らつくった米で、自ら醸造し、自ら売る」という条件を満たして取得できるという南砺市どぶろく特区の認定を受けて醸造・販売。「私の祖父が酒豪で、『一生かけても飲み足りん』と言ったことで周囲から「たりん」と呼ばれていた。そこから父は「こたりん」、私は「まごたりん」ということで、この商品名にした」と中西氏。

 地域の町おこしとして各商工会らが商品づくりに力を入れているが、近年では、そのビジュアルデザインがスタイリッシュであったり、その地の名産品だけで勝負するのではなく珍しい新たな食材・食品を発掘・起用したりといった工夫をする傾向が見受けられた。
《奥 麻里奈》

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