【インタビュー】キャリアにできない取組みを!……MVNOとしてのニフティの戦略とは 2ページ目 | RBB TODAY
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【インタビュー】キャリアにできない取組みを!……MVNOとしてのニフティの戦略とは

ブロードバンド 回線・サービス
ニフティ コンシューマ本部 ISP事業部 ISP企画営業部 課長 鈴木鉄兵氏
  • ニフティ コンシューマ本部 ISP事業部 ISP企画営業部 課長 鈴木鉄兵氏
  • ニフティ コンシューマ本部 ISP事業部 ISP企画営業部 課長 澁谷晃生氏
  • インタビューに応じてくれた2名
  • @nifty WiMAXトップページ
■MVNOとしてのニフティの立ち位置

――MVNOは、WiMAXのみならず、LTEのSIMなどでも注目されてきています。現状では、docomoやauなどのキャリアがまずあって、その次の選択肢なのかなという印象がありますが、その中でMVNOの意義をどうお考えでしょうか?

鈴木氏:キャリアにできないことをやっていくところでしょうか。スマートフォンで言えば、キャリアが考えたものを全て受け入れてお客様が購入している現状があると思います。そこでMVNOはお客様の痒いところまで手が届くようなサービスをすべきなのかなと感じています。例えば、他の事業者さんでは流通系企業と組んでLTEのSIMを販売していたりしますが、販路の問題などもあって、キャリアでは難しい施策だと思います。当然、他の企業さんと組んでビジネスを展開するのは大変ですが、そういったところまで触手を伸ばして、よりお客様のニーズに沿った商品を自分たちで営業できるというのがMVNOの強みなのではないかなと思います。

――WiMAXで言えば、やはりUQの存在感はかなり大きいと思います。一緒にWiMAX自体も盛り上げていかないといけないし、かつ競争相手でもある。そのあたりの関係性はどういった感じなのでしょうか。

鈴木氏:そこはとても良好なんですよ。UQさんは、MVNOを育てるのもキャリアとしての役割と考えていらっしゃるようです。MVNOにも頑張ってもらおう、という視点で商品を開発されていると感じます。なので、ライバルというよりも育てて頂いているという関係に当たるのではないかと思っています。

■今後の@nifty WiMAX

――かなりスケールの大きな質問になりますが、固定回線やモバイルも含めたブロードバンド環境の未来はどうなるとお考えでしょうか。その中でニフティの立ち位置、戦略などもあわせて教えて下さい。

鈴木氏:固定回線は一家に一回線が行き渡ってきて、その市場には世帯数という上限があります。一方、スマートフォンをはじめとするモバイル回線は、一人一回線。通信速度も固定回線に追いつきつつあって、市場としては更に伸びるのではないかと思います。これからモバイル環境がどうなっていくのかという具体的なビジョンを想像することは中々難しいですが、その中で、お客様に対して最善と思われるサービスを常に作っていくという努力は、これからも変わらず続けて行きたいと考えています。また、これだけ数多くのMVNOサービスがあるので、差別化していくために付加価値を創出して、お客様に提案していかないと、モバイルブロードバンド市場で勝てないのかなと想像はしています。具体的に何をやっていくかは鋭意検討中です。

澁谷氏:家の中で出来る事を外でもやりたい、というお客様の欲求を満たす方向に進んでいるように思います。回線の通信速度もかなり速くなってきていますが、利用者様の声を聞くと、どれだけ速いかというところだけではなく、価格や速度制限の有無などにも興味が移っている気がします。弊社では固定回線のブロードバンド、モバイル、それにクラウドサービスも行っているので、色々な制約を取っ払ってトータルで出来る事をより具体的に提案していきたいですね。家の中でできる事を外でもやるというのは、知識と時間があれば、色々なサービスの組み合わせで実現できるんですが「面倒くさい」、「難しい」という理由でやれていない人が多い。これからは「面倒くさいことをしなくても、簡単にご希望の使い方ができますよ」という提案をしていきたいと考えています。

鈴木氏:ニフティがいろんな商材を取り扱っていることを知らない一般の方がまだまだ沢山いらっしゃいます。モバイル通信に関しても積極的に行きますよ、というところをアピールしていきたいです。WiMAXに関しては、速度制限がなく1年プランで契約できるのは、他にない当社の強みではないかと思います。WiMAX 2+は2年縛りプランのみですが、auスマートフォンユーザーなら「au スマートバリュー mine」と組み合わせることで速度制限が無く、さらにauスマートフォンの利用料金から割引も行われます。端末に関しては、これまでカラーバリエーションを充実させたり、サンリオさんとコラボしてキティちゃんのルーターを出したりしてきました。そのあたりの展開も含めて、利用シーンの提案やキャンペーンなどに期待して頂ければと思います。

――本日はありがとうございました。
《宮城 宙》
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