1日単位の総量規制プランが使いやすい! 月額980円、NTT ComのLTEの実力を試す 2ページ目 | RBB TODAY
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1日単位の総量規制プランが使いやすい! 月額980円、NTT ComのLTEの実力を試す

ブロードバンド 回線・サービス
「OCNモバイルエントリー d LTE 980」のパッケージ
  • 「OCNモバイルエントリー d LTE 980」のパッケージ
  • 「OCNモバイルエントリー d LTE 980」のSIMカード。回線はドコモのものだ。マイクロSIMを取り出して端末に挿せば使える
  • SIMを挿したらアクセスポイントのセッティング。設定が終わるとLTE回線が使用可能になる
  • Playストアの設定で自動更新をWi-Fi接続時のみに変更。アプリの更新はたまっていると相当量のデータ通信が発生する。実際、今回は休眠端末にSIMを挿してテストしたため、アプリのアップデートだけで140MB以上の通信が発生していた
  • もちろんアプリのインストールもWi-Fi経由がベター。おなじみLINEでも、16MB以上ある。アプリだけで1日の制限容量を超えてしまう可能性が高い
  • いつもどおり使いながら外出。この日は夕方には新宿に到着。当然LTE圏内
  • 新宿で食事をするため、Googleマップを起動。それなりに通信容量がかかるマップサービスだが、1~2回使う程度なら数MBでおさまる
  • 出先ではメールチェックも。テキストベースのメールならほとんど通信容量がかからない
■数MBのファイルも十分やりとりできる

 さて、大容量ファイル対策が終わったら、さっそくLTE回線の運用だが、実のところ、1日30MBというのは決して少なくない通信量だ。

 5分で10MB前後が一般的といわれるモバイル用の動画コンテンツはともかく、ブラウジングやメール、テキストベースのやりとりやTwitterやLINEなどのSNSはそれほど通信容量を食わない。実際、メールを何通かチェックしても数十KB程度、Twitterを何回か読み込んでも数百KB程度だった。ブラウジングもYahoo! Japanのスマホ向けトップページで200KB程度なので、それなりにヘビーに使っても数MBといったところだ。

 リッチコンテンツを基本的に利用しないスタイルであれば、1日30MBは余裕のある容量といっていいだろう。なので、あとはどれくらい大容量ファイルやリッチコンテンツを利用するかにかかってくる。

 特にビジネスユースでも、プライベートユースでも、まず考えておきたいのが地図サービスの利用頻度。Googleマップなどのサービスは、案外重いデータで、現在地表示、検索、地図拡大などを行うと、約1~2MB消費する。1日中地図アプリとともに行動するような人は、乗り換えを検討する際に、現在のデータ利用量を再確認しておいたほうがいいだろう。ただ、これも1日数回程度ならほぼ問題ないレベル。実際、テストで外出した際も、普段どおり地図アプリを使ったが、通信量は3MB弱といったところだった。

 これに加えて、メールなどでPDFや写真など少し容量が大きめの添付ファイルをやりとりしても、せいぜい1ファイル数MBといったところ。日常的に扱っているのでなければ、十分対応できる。

 利用頻度にもよるが、ブラウジング、メール、SNS、マップサービス程度なら1日30MBは普通に使っていればお釣りが来る容量だ。

■「どう制限以内に収めるか」でなく、「どう超過するか」がポイント

 さて、普通に使ってもかなり使えるサービスだが、実はこのプランは、もう一歩進んだ利用スタイルを取ることで本領を発揮する。ポイントは月間での総量規制でなく、1日ごとに上限を設けている点だ。

 1日の上限が決まっているということは、デメリットもある。すでに書いたように、1ファイルで30MBを超えてしまうような大型コンテンツを扱うには不向きだし、日によって通信量がバラつきやすい生活をしている人も不安があるだろう。

 しかし、あえて少し制限を踏み越えて使うスタイルを狙ったとき、1日単位での規制は強みが出てくる。

 たとえば、動画などのリッチコンテンツは、1ヵ月単位での総量規制をかけているサービスの場合、多少使用データ容量に余裕があっても、「これからデータをたくさん使う日があるかもしれない」と思うと、どうしても気持ちにブレーキがかかる。1ヵ月を待たずして規定通信量を超えてしまったら、数日間、重要なメールなどのやりとりも低速回線でやりすごさなければならなくなり、仕事などにも支障が出てくる。

 だが、1日単位なら、そんな心配をする必要はあまりない。ある日、30MBを超えて使ってしまっても、翌日にはリセットされており、朝からしっかりLTE回線を使える。もちろん、朝イチで30MBを使い切ってしまったりすれば、その日は悩ましい通信状態で仕事などをこなさなければならないが、基本的な生活スタイルが固定されている人ならば、それほど大きなブレはないだろう。現実的には、通信を多く使った日でも、夕方から夜、おおむね仕事を終える頃に制限容量に達するということになるはずだ。

 総量規制時の通信速度は、200kbps。サービス開始当初は100kbpsだったが、ユーザーの要望などを受けてすぐに変更されたという。細かいようだが、この100kbpsの差が思いのほか大きい。夕方から夜にかけて総量規制がかかったとしても、簡単なWebブラウジングや添付ファイルを含まないメールのやり取りであれば、それほどストレスを感じることなく行えるだろう。また、その日の通信に余裕があった日は、心置きなく動画などのリッチコンテンツを楽しむこともできる。どうせ通信量を節約しても、翌日に持ち越されるわけではないのだ。

 1日単位で総量規制を行っているプランは、このように毎日少しずつ制限を超過していく使い方を考えたとき、その本領を発揮する。1日30MBという制限は、1ヵ月900MBの規制よりも無駄なく安心して使える可能性を秘めているのだ。
《RBB TODAY》
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