アイドルグループ・AKB48の選抜総選挙の投票が21日にスタートした。今回の総選挙では新たに“立候補制”が導入されたことにより、あえて「出馬しない」という立場をとるメンバーもいるが、ではその“推しメン”に投票しようと考えていたファンはどうすればよいのか――？ そうした動揺を隠し切れないファンも見受けられる今回の新制度をめぐり、メンバー間でも少なからず困惑している様子がうかがえる出来事があった。 事が起きたのは22日、4月28日にAKB48を卒業した仁藤萌乃が自身のTwitterで発した「総選挙参加してほしくないな～」「あ、ファンのみんなにね。笑」とのツイートが発端だ。仁藤は今回の総選挙への出馬資格はあるものの不出馬を表明していることもあり、先のツイートは自身のファンが他のメンバーに“推し変”してしまうことを想像して寂しく感じて発せられたものかと思われた。そして、この仁藤のツイートの直後に、現役メンバーである石田晴香が「それはファンの人に失礼だよ」とつぶやき、さらに同じく現役メンバーの佐藤すみれも「失礼どころの問題じゃないよ」と続いた。どちらもはっきりと仁藤の名を出しているわけではないが、タイミングとしては彼女に向けた発言と思われ、卒業メン／現役メン間で争い勃発かと思わせる不穏な空気が流れた。 この一件はファンの間でもたちまち話題となり、仁藤はすぐにTwitterで弁明。「誤解されてるかもだけど ファンの方から、私の代わりに誰に投票すればいい?って聞かれるけど そういう感じなら参加してほしくないな～と。今の私には関係のないことなので(´・_・`)誰にとか言われても...ね。私の答えることじゃないよ」と説明するとともに、「言葉足らず、誤解を生んでしまってすみません(´・_・`)笑」と謝罪。石田と佐藤は、その後、何事もなかったかのように日常ツイートを続けている。 3人は同じホリプロ所属同士。仁藤と石田の2人は、石田が主演する舞台「千本桜」を仁藤が観劇しに行くなど仲が良いことで知られ、またAKBの同期でもある。仁藤と佐藤も、ミュージカル「ピーターパン」で、Wキャストでヒロインを演じたつながりがある。3人の発言の真意は定かではないが、仁藤の“推し変”への不安に対して、事務所の“戦友”2人が「（そんな風に疑うのは）ファンの人に失礼だよ。（だから、自分のファンを信じなさい）」と少々きつい物言いでたしなめた、といったところかもしれない。
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