今回も、Kリーグのビッグクラブはアジアの舞台でプライドを守れなかった。
2025-2026シーズンのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)東地区リーグステージ全日程が終了した。ラウンド16に進出した韓国Kリーグ勢はFCソウルと江原(カンウォン)FCの2チームだ。
FCソウルは2勝4分2敗(勝ち点10)で12チーム中7位、江原は2勝3分3敗(勝ち点9)でボーダーラインの8位に入った。一方、蔚山(ウルサン)HDは江原と同じ勝ち点、同じ得失点差だったが、総得点で劣り9位で敗退となった。
蔚山の敗退は昨季の不振と重なる。2022~2024年にKリーグ1(1部)3連覇を達成したウルサンは2025年のKリーグ1で12チーム中9位に沈んだ。シーズン中は2度の監督交代が行われ、最終盤まで残留争いを繰り広げるほど、チーム状況は悪かった。
Kリーグの2026年シーズン開幕に向けては、現役時代にヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)でもプレーしたキム・ヒョンソク監督を招へい。今年最初の公式戦となるACLEリーグステージで巻き返しを図ったが、結果は2試合で1分1敗にとどまった。

初出場の江原は「快挙」だが、FCソウルは…
ラウンド16に進出したFCソウルと江原に対しても、それぞれで見る視線が分かれる。
江原は今回がACL初出場であり、選手の人件費も100億ウォン(日本円=約10億円)に満たない小規模なクラブだ。そのため、昨季ACLEでベスト8まで進んだ光州(クァンジュ)FC同様、江原のベスト16入りは「快挙」と言える。

だが、FCソウルは違う。彼らも蔚山と同様に、昨季の低調ぶりが続いている様子だ。
大型補強を敢行して2025年シーズンのKリーグ1部優勝候補とされたFCソウルは、最終的に6位でフィニッシュした。ACLEでもリーグステージでわずか2勝にとどまっただけに、ファンからは失望の目が向けられている。韓国の首都ソウルを拠点とし、Kリーグでも屈指の人気を誇るビッグクラブが、2024年より発足したキム・ギドン現監督体制で不振に苦しんでいる。
2024-2025シーズンも、Kリーグ屈指の低予算クラブである光州だけがリーグステージを生き残り、国内強豪の浦項(ポハン)スティーラーズと蔚山が早期敗退した。ここ2シーズンのアジアでの戦いぶりを見ても、Kリーグは危機感を抱かなければならない。
何より、常にライバル視してきた日本のJリーグとさらに比較される。リーグステージではFC町田ゼルビア、ヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島の日本勢がトップ3を独占。さらに東南アジアのビッグクラブであるブリーラム・ユナイテッド(タイ)が4位、ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)が6位に入り、オーストラリアのメルボルン・シティが5位で突破した。Kリーグのどのチームも、これらのクラブに及ばなかった。

すでに崩れたプライドを守るためには、ラウンド16で巻き返しを図らなければならない。
東地区1位の町田と対戦する江原は、すでにリーグステージ突破という成果を出しているため、例え準々決勝に進出できなくても拍手を受けるだろう。
一方、同2位の神戸と戦うFCソウルは、仮にベスト16敗退となれば指揮官が批判の的となるしかない。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
Copyright @ 2018 Sportsseoul JAPAN All rights reserved.
■【画像】「サッカーが格闘技に変貌」韓国で試合中に相手の顔面殴打→処分なしの決定が大炎上



