ただしこの場合、マクロセルとスモールセルが同一周波数では電波干渉を起こすことが考えられるし、ユーザーが移動しながら利用する場合はハンドオーバーが頻発し、通信の安定性が劣化する不安もある。このため、基地局とモバイル端末をつなぐ無線部分のコントロールを1カ所にまとめて制御するC-RAN(Centralized Radio Access Network)という技術を用いて安定して通信ができるよう工夫されてきた。LTE-Advancedではさらにこれを発展させ緻密な基地局構成を実現させる「高度化C-RANアーキテクチャ」が導入され、また前述の「キャリアアグリゲーション(CA)」技術と合わせて高速大容量な通信をスムーズに行えるようにしていく。