【2013年】主要IT企業の年頭所感 その5 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【2013年】主要IT企業の年頭所感 その5

エンタープライズ 企業
楽天三木谷会長
  • 楽天三木谷会長
  • サイボウズ青野社長
  • 富士通山本社長
  • KDDI 田中社長(演壇)
 「2012年を振り返ると、欧州をはじめとする経済情勢の悪化、新興国経済の減速など、先行き不透明感が高まった1年でした。また国際的な緊張が企業活動にも大きな影響を及ぼすなど、新たなリスクが顕在化した年でもありました」(富士通山本社長)。続く2013年はどうなるのか。企業各社の年頭所感を要約で紹介しよう(順不同)。

■楽天株式会社代表取締役会長兼社長三木谷浩史

 インターネットの発展や進化、技術の革新スピードが一層加速することは間違いない。楽天はこうした環境の中、サービスの質を高めるとともに、イノベーションをさらに加速させていく必要がある。2013年は、楽天がビジネスにおいても組織体制においても日本企業から「真のグローバル企業」へと変革を遂げる年だ。

■サイボウズ株式会社代表取締役社長青野慶久

 企業システムのクラウド化が進む中、サイボウズは、ワークスタイルの変化に注目し、働く時間や場所に制限を設けない「ウルトラワーク」制度を現在試行している。社長の私自身は、2度目の育児休暇を取得し、3月から半年間、水曜日を育児デーとし、平日4日間で集中的に仕事をする試みを行なった。今後もサイボウズ自身がワークスタイルの変革にチャレンジし、お客様への提案に活かしていく。2013年は、クラウド事業をさらに伸ばす。

■株式会社電通代表取締役社長執行役員石井直

 電通グループ自体の構造改革なしには、顧客と共に成長することなどできない。 近年、私たちの顧客の多くは、グローバルな成長に大きな力を注いでいる。電通グループのグローバル基盤強化は、こうした顧客の取り組みを支援する上でも必然であり、昨年から進めているイージス・グループの買収手続きについても、出来る限り早く完了させたい。変革と挑戦をいとわないという電通グループのアイデンティティを失うことなく、顧客の期待に応え続けることができれば、「顧客による挑戦とその成長の舞台には、必ず電通グループがいる」と言ってもらえる存在になれる。

■富士通株式会社代表取締役社長山本正已

 ITの業界で起こっている変化に対応できるビジネスモデルを築く。この大きな変化をチャンスとして活かせば、私たちには大きな可能性がある。これまで言い続けてきた3つのテーマである「攻めの構造改革」「真のグローバル化の加速」そして「新しいサービスビジネスの創造」は、新たな緊急性を帯び始めた。

 「攻めの構造改革」では、思い切ったリソースシフトを含めた見直しをしていく。「真のグローバル化の加速」では、「グローバル人事基盤」を導入し、グループで資質や評価の尺度の統一を図る。「新しいサービスビジネスの創造」では、農業クラウドや道路点検サービスなど、実際の展開も始まっている。顧客のニーズや市場の動向をつかみ、スピードを上げて対応する。

■株式会社ローソン代表取締役社長CEO新浪剛史

 ローソンはチャレンジを加速させる。 まず、商品やサービスを通して顧客の役に立ち、付加価値を創出する企業になる。次に、ヘルスケアに力を入れる。ITを活用した食事の管理など、楽しく健康になるための方法を生み出せる。そして、ホームコンビニエンスを提供する。インターネットを活用したショッピングが拡大していて、近い将来、自宅にいながらありとあらゆる買い物ができるようになると言われている。今年ヤフーと一緒に始める「スマートキッチン」も、ホームコンビニエンスのひとつだ。

■KDDI株式会社代表取締役社長田中孝司

 私たち一人ひとりが強く意識しなければならないことは、次の3点だ。 まず一つ目は、「真摯にお客さま目線で考える」ということ。顧客満足の追求がKDDIグループの持続的成長につながることは明白だ。二つ目は、「高い目標を掲げ、最後まで本気でやりきる」ということ。私はこの会社を「厳しいが報われる会社」にしたい。三つ目は、「社員力を高める」ということ。会社が持続的に成長するためには、「売上・利益最大化の希求」のほか、「皆さん一人ひとりの社員力の向上」が不可欠だ。社員一人ひとりが志を高く持ち、闘争心をもって一所懸命仕事に打ち込むことが、KDDIグループの成長につながる。
《高木啓》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top