松本零士に仏藝術文学勲章シュヴァリエ | RBB TODAY
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松本零士に仏藝術文学勲章シュヴァリエ

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『銀河鉄道999』や『宇宙海賊キャプテンハーロック』など、数々の人気マンガを生み出してきた巨匠・松本零士さんが、フランス政府よりその長年の功績を讃えられた。フランス政府はフランス及び世界の芸術と文学分野で貢献した人物を対象とした藝術文学勲章シュヴァリエを松本零士さん授与した。
松本零士さんは、10月23日、在日フランス大使館に招かれた。叙勲式が執り行われ、ベルトラン・フォール文化参事官の手から藝術文学勲章シュヴァリエを受章した。

松本零士さんは1938年福岡県久留米市生まれ。早くからSFマンガを中心に才能を発揮し、『男おいどん』や戦場まんがシリーズ、『クイーンエメラルダス』、『新竹取物語 1000年女王』などの代表作がある。国内でも、講談社出版文化賞、小学館漫画賞、日本漫画家協会特別賞など数々の賞を受賞、2001年には紫綬褒章、2010年には旭日小綬章を受章した。
マンガだけでなくアニメの分野でも存在感の大きな作家である。1970年代から80年代にかけては、その作品が次々にアニメ化されアニメブームの一大ムーブメントを支えた。

海外でも松本作品は、まずそうした作品によって広く知られるようになった。フォール文化参事官は、今回の受章について、松本さんは日本と世界のマンガとアニメの認知と普及に大きく貢献したと話す。
特にフランスで最もファンが多い松本作品として『宇宙海賊キャプテンハーロック』を挙げ、80年代で一世を風靡したとその人気を説明した。
さらに、フランスの人気バンドであるダフトパンクのサウンドトラックのアニメ映画『インターステラ5555』のスーパーバイザーの仕事が、日仏両国文化のコラボレーションの発展に貢献したと讃えた。

これに対して松本零士さんは、叙勲式にて、受章の喜びを次のように語った。
「本日はこのような晴れがましい栄誉をえましたことは、ひとえに皆様のおかげと心より御礼申し上げます。
私の父親がパイロットをしていた頃、フランスの飛行協力隊のラ・フォーレ大佐とこの東京の空で編隊を組み、ともに飛んでいたと聞いており、父もこの受章を喜んでいるに違いありません。また終戦直後ではありますが、苦労して手に入れたフランス映画や漫画に数多く触れ、中でも17歳の時に観たジュリアン・デュヴィヴィエ監督の「わが青春のマリアンヌ」は、少なからず影響を与えた名作であります。
今回このような栄誉ある章に預かり、そういったフランスとの縁(えにし)を強く感じずにはおられません。来年(2013年)で画業60周年を迎えますが、みなさまのご支援にこたえるためにも、さらなる創作活動に励んでまいりたいと思います」

松本零士先生 フランス政府より藝術文学勲章を受章

《animeanime》
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