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高倉健主演映画「あなたへ」、モントリオール映画祭で特別賞受賞!

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セルジュ・ロジーク氏とともにレッドカーペットを歩く高倉健
  • セルジュ・ロジーク氏とともにレッドカーペットを歩く高倉健
  • 「あなたへ」公式サイト
 俳優・高倉健の6年振りの主演作「あなたへ」が3日、カナダ・モントリオールで開催中の「第36回モントリオール映画祭」で、人間性の内面を豊かに描いた作品に与えられる「エキュメニカル審査員賞特別賞」を受賞した。

 モントリオール映画祭は、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭に次ぐ、北米最大級の映画祭。日本映画では過去に奥田瑛二監督・緒形拳主演の「長い散歩」(2006年)や、滝田洋次郎監督・本木雅弘主演の「おくりびと」(2008年)がグランプリ受賞。高倉健は1999年に主演作「鉄道員(ぽっぽや)」で、日本人初となる主演男優賞に輝いている。

 今作は同映画祭のワールドコンペティション部門に正式出品されていた。最優秀賞など主要賞の受賞は逃したものの、人の心情を芸術的に描いたことを評価され、エキュメニカル審査員賞特別賞を受賞。過去の日本映画作品では、故・森田芳光監督の「それから」(1986年)が同賞を受賞しており、今作は実に26年振りの受賞となった。

 高倉は3日の授賞式前に行われたレッドカーペットアライバルに参加。映画祭への参加はじつに18年振りとなるが、同映画祭の最高責任者であるセルジュ・ロジーク氏と腕を組みながら各国からのゲストの先頭を切ってレッドカーペットを笑顔で歩き、授賞式でも受賞者に惜しみない拍手を送るなど、海外映画祭の雰囲気を楽しんだようだ。

 「あなたへ」は、亡くなった妻から「自分の死後、骨を故郷の海に散骨して欲しい」との手紙を受け取った男が、妻の故郷へと旅する中でさまざまな人に出会いながら、妻の思いを知っていく姿を描く。監督は降旗康男。共演はビートたけし、田中裕子、佐藤浩市、草なぎ剛、綾瀬はるかなど。現在公開中。なお、公式サイトでは予告編や特報などの動画を公開中だ。
《花》
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