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富士通、農業分野向けクラウドサービス「F&AGRIPACKシリーズ」を提供開始

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
「F&AGRIPACKシリーズ」体系図
  • 「F&AGRIPACKシリーズ」体系図
  • 「F&AGRIPACK経営管理」の商品体系
 富士通は5日、JAグループ・農業生産者・農業法人・小売業など農業分野の業務を支援するクラウドサービス「F&AGRIPACKシリーズ(エフ アンド アグリパック シリーズ)」の提供を開始した。

 「F&AGRIPACKシリーズ」は、農業の「経営の見える化」「生産の見える化」「顧客の見える化」を支援するサービス。データセンターを利用したSaaS型で提供され、利用者はインターネットに接続されたパソコンから、簡易にサービスを利用できる。今回、その一環として、農業独自の会計や給与計算、税務申告などの業務を支援するSaaS「F&AGRIPACK経営管理」と、農産物の生産履歴情報を管理し、食の安心安全を支援する「F&AGRIPACK栽培管理」を、JAグループ・農業生産者・農業法人・小売業向けに提供開始する。

 「F&AGRIPACK経営管理」は農業専門の会計サービスとなっており、減価償却、従事分量配当など、農業独自の会計処理を正確に行うことができる。また、税理士の経営コンサルティングと組み合せることで適切な税務申告が行えるとのこと。パソコンの画面に表示される取引伝票と給与明細に入力するだけで、仕訳・源泉徴収の管理まで行うことができる。また従事分量配当に対応した消費税計算が自動で可能。農業経営基盤強化準備金の積立限度額の自動計算、自動仕訳に対応する。価格は税理士連携モデル(税理士向け)が20万円/年、一般モデル(法人向け)が15万円/年から。税理士連携モデルのサービス利用契約は富士通と税理士が行い、税理士が農業生産者・農業法人にサービスのIDを貸与する(農業生産者・農業法人は税理士とのコンサルティング契約のなかでサービスを利用)。一般モデルのサービス利用契約は富士通と農業生産者・農業法人が直接行う。

 「F&AGRIPACK栽培管理」は農産物の生産履歴情報の管理や、農薬基準に基づいた適切な生産管理を行える。手書きで記入した記帳シートをOCRで読み込むだけで、簡単に生産履歴の記帳ができるとともに、記帳シート保管の効率化や点検作業負荷の軽減を図ることができる。また法制度に対応した農薬使用基準照合機能により、農産物の安全性を確保。品質トラブルを未然に防止することでリスクを回避可能とした。生産履歴情報をもとに、農産物の品質向上、生産の平準化の促進が図れるという。価格は生産履歴基本サービスが140万円/年、GAP(Good Agricultural Practice)運用支援基本サービスが40万円/年。JAや農業法人など、1団体あたりでの販売価格となる。

 「F&AGRIPACK経営管理」は今後3年間で税理士向け30件、法人向け1,200件、「F&AGRIPACK栽培管理」は今後3年間で48団体の採用を目指す。なお富士通では、富士通九州システムズ、富士通北海道システムズ、富士通東北システムズの3社とともに、富士通グループで横断的に、JAグループをはじめ農業分野に向けたサービス拡充とサポート強化を推進する国内最大規模の「AGRIソリューションセンター」(約100名)を設立。今後、農業分野におけるビジネス拡大を支援していくとしている。今後は農作業工程管理、圃場管理などに向けたSaaS型サービスを順次提供していく予定。
《冨岡晶》
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