インテル、データセンター向けとなるXeonプロセッサー 5600番台を発表 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

インテル、データセンター向けとなるXeonプロセッサー 5600番台を発表

エンタープライズ ハードウェア
 インテルは17日、データセンター向けとなる最新CPU「インテルXeonプロセッサー5600番台」を発表した。

 Xeonプロセッサー5600番台は、「インテル アドバンスド・エンクリプション・スタンダード新命令セット」(AES-NI)および「インテル トラステッド・エグゼキューション・テクノロジー」(インテルTXT)の2つのセキュリティー機能を実装した製品。データベースの暗号化機能、フルディスクの暗号化、安全なインターネット取引といった広域なアプリケーションにおいて、より安全なトランザクションと仮想化環境における迅速な暗号化/復号化を実現した。またインテルTXTは、プラットフォームの安全な起動環境を実現すると同時に、仮想サーバ間を移動するアプリケーションを保護することでクラウド環境に求められるセキュリティーを提供することができる。

 Xeonプロセッサー5600番台は、第2世代High-Kメタルゲート・トランジスターを採用した32nm(ナノメートル)プロセス技術により製造され、動作速度の向上と電力消費の低減を実現した初めてのサーバおよびワークステーション向けプロセッサーとなる。プロセッサーあたり最大6コアを搭載し、既存の45nmプロセス技術によるインテルXeonプロセッサー5500番台より最大60%のパフォーマンス向上を実現した。SPECpower_ssj2008ベンチマーク・テストでシングルノードおよびマルチノード・サーバの2つの分野で世界記録を達成しており、特に、IBMのx3650 M3(シングルノード・サーバ・システム)は、既存のインテルXeonプロセッサー5500番台を搭載するシステムに比べ、最大42%向上する2,927 ssj_ops/wattを記録し、IBM dx360 M3(マルチノード・サーバ・システム)は、最大31%向上となる3,038 ssj_ops/wattを記録したという。インテルXeonプロセッサーL5640を搭載する富士通のPRIMERGY RX300 S6システムは、インテルXeonプロセッサーX5570の性能を、最大30%低い消費電力で顧客に提供することが可能とのこと。

 またこれらエンタープライズ向けプロセッサーに加え、インテルは組込みコンピューティング市場向けに初の6コア・プロセッサーであるインテルXeonプロセッサーE5645およびL5638、クアッドコア・プロセッサーであるインテルXeonプロセッサーL5618およびE5620も発表した。

 インテルXeonプロセッサー5600番台を搭載したサーバおよびワークステーションは、同日よりシスコ・システムズ、デル、富士通、HP、IBM、オラクルなどのシステム・メーカーから提供が発表される予定。各システムは45日以内に出荷開始となる。

●製品名(型番、コア/スレッド数、GHz、1千個受注時単価)
X5680、6/12、3.33、151,080円
X5670、6/12、2.93、130,820円
X5660、6/12、2.8 、110,750円
X5650、6/12、2.66、 90,490円
E5640、4/ 8、2.66、 67,590円
E5630、4/ 8、2.53、 50,060円
E5620、4/ 8、2.4 、 35,160円
X5677、4/ 8、3.46、151,080円
X5667、4/ 8、3.06、130,820円
L5640、6/12、2.26、 90,490円
L5630、4/ 8、2.13、 50,060円
L5609、4/ 8、1.86、 39,970円
W3680、6/12、3.33、 90,760円
《冨岡晶》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top