NEC、石巻専修大学に環境配慮型の「新・教育支援システム」を構築 〜 ネットブート型シンクライアントを活用 | RBB TODAY
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NEC、石巻専修大学に環境配慮型の「新・教育支援システム」を構築 〜 ネットブート型シンクライアントを活用

エンタープライズ その他
石巻専修大学の「新・教育支援システム」イメージ
  • 石巻専修大学の「新・教育支援システム」イメージ
  • ネットブート型シンクライアントの概念
 NECは8日、石巻専修大学から「新・教育支援システム」を受注したことを発表した。

 この新・教育支援システムは、全学ネットワークと教育用のシンクライアントシステムを中核としたもの。教育用のシンクライアントでは、NECとして初めて、最新OSであるWindows7に対応したネットブート型シンクライアント環境を構築する。また、全学ネットワークには、スケジュールにより電源オン・オフをきめ細かく制御することが可能な最新技術を採用し、先進性と省エネルギー性を兼ね備えた教育支援システムを構築するとのこと。新システムは、本年4月から稼働を開始する予定だ。

 350台のネットブート型シンクライアントシステムを導入し、5つのコンピュータ室に設置。端末には「Express5800/51Ma」を使用する。全学生が情報処理教育や語学教育を受講するほか、経営学部ではビジネスシミュレーションやコンピュータ会計等の講義に、理工学部では数理解析や3次元CAD設計やシステム開発を含めたものづくり実践教育などに活用される予定。使用するディスクイメージ(クライアントOSとアプリケーションから構成されるPC環境)をサーバ上で一元管理し、速やかに全端末にPC環境を反映させることができるため、カリキュラムの変更に柔軟に対応した教育環境を実現することが可能となる。また、PCで構築されていた従来のシステムと比較し、OSのパッチやアプリケーションの更新などもサーバ側で集中管理できるため、運用管理者の負荷を軽減し、システム運用にかかるトータルコスト(TCO)の大幅削減を見込んでいる。ネットブート型シンクライアントシステムを実現するミドルウェア「Citrix XenDesktop」を採用した。また、同型のシンクライアントはNECとして初めてのWindows7対応とのこと。

 さらにCALL(Computer Asisted Language Learning)システムを利用した語学教育やコンピュータ会計など、情報処理以外の講義でもICTを活用した教育環境を実現する。3次元CADデータからカラー立体モデルを作成できる3次元プリンタシステムを導入し、RP(Rapid Prototyping)を活用したものづくり実践教育環境やPCクラスタ環境を整備するとのこと。

 石巻専修大学は1989年4月に設立され、学生数約2,000人を有する専修大学。「国際化」「情報化」「学際化」「統合化」を教育理念とし、全学生に対して基本的な情報処理教育を提供するとともに、各分野の専門教育および研究に先進のICT(Information and Communication Technology)が活用されることを目指しており、今回の新・教育支援システムは、こうした理念を実現するものだという。
《冨岡晶》
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