シスコとネットアップ、Oracle環境における10Gb Ethernetの性能を検証 | RBB TODAY
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シスコとネットアップ、Oracle環境における10Gb Ethernetの性能を検証

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検証環境の概要
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 シスコシステムズとネットアップは22日、日本オラクルの検証センターである「Oracle GRID Center」にて、10Gb EthernetのOracle Real Application Clusters 11g環境における有効性の検証を共同で実施したことを発表した。

 シスコのデータセンター向けスイッチ「Cisco Nexus 5020」を、ネットアップのユニファイドストレージのハイエンドモデル「NetApp FAS6080」にNFS接続して10Gb Ethernet環境を構築。一方、比較対象となるシステム構成として、シスコのマルチプロトコル対応スイッチ「Cisco MDS9509」をネットアップの「NetApp FAS6080」に4Gb FCで接続した。比較実験の結果、現在標準的なOracle Real Application Clustersの環境として普及している4Gb Fibre Channel(ギガビットファイバチャンネル)と比較して、NFS接続によるサーバ・ストレージ間のデータ転送で2倍のスループットの向上が確認されたという。また、サーバ・クラスタ間のインターコネクト通信については1Gb Ethernetのネットワークに対して大幅な遅延削減の結果、SQL実行時間が最大60%減少することも確認された。

 今回の検証により、企業のIT基盤として普及しているOracle Real Application Clusters環境において、10Gb Ethernetをストレージアクセスとサーバ間インターコネクトに使用することで、イーサネットを活用してハイパフォーマンスなITインフラを構築できる見込みだ。コスト効率および柔軟性から、NFSによるストレージアクセスが採用される事例が増えてきているが、今回の検証により、従来はFC接続が標準と捉えられていたパフォーマンスが要求されるシステムでも10Gb EthernetおよびNFSによる構築の有効性が実証されたとしている。

 シスコとネットアップでは、今回の10Gb Ethernetに続き、ファイバチャンネルのプロトコルをイーサネット上で動かすFiber Channel Over Ethernet(FCoE)の検証も進めていく予定。両社は、これらの検証を通して、NFS、FCoE、FCなど、どのようなストレージアクセス方法でも、顧客が安心して導入できるように基盤を整備していくとしている。
《冨岡晶》
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