【スピード速報(140)】WBC決勝戦「日本-韓国」はインターネットスピードに影響したか? | RBB TODAY
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【スピード速報(140)】WBC決勝戦「日本-韓国」はインターネットスピードに影響したか?

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縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。午前のアップレートの最遅は11:30〜12:00の20.6Mbpsであり、これは決勝戦の試合開始から1時間後。そして、試合終了=日本の2連覇達成から2時間でダウンレート、アップレート共に急降下している
  • 縦軸は平均速度(Mbps)、横軸は時間帯。午前のアップレートの最遅は11:30〜12:00の20.6Mbpsであり、これは決勝戦の試合開始から1時間後。そして、試合終了=日本の2連覇達成から2時間でダウンレート、アップレート共に急降下している
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は数十万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は第139回「WBC日本キューバ戦の最中にダウンレートが急降下!日韓戦直前にはアップレートも!」にいただいたリクエストにお応えして、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)決勝戦「日本-韓国」のスピード測定結果への影響について分析する。3月24日(火)の全測定データを無条件に用いて、30分を単位とする時間帯ごとの平均ダウンロード速度(ダウンレート)と平均アップロード速度(アップレート)を算出し、グラフ化した。なお、WBC決勝「日本-韓国」の試合時間は日本時間の10:30〜14:30であった。

 グラフを見てのとおり、この日の速度の谷と試合時間とは必ずしも一致していない。ダウンレートの最遅は18:00〜18:30の23.4Mbps、アップレートの最遅は20:30〜21:00の16.7Mbpsであった。これだけを見ると「影響はなかった」ということになるが、グラフを良く見ると2つの特徴を見つけることができる。それは、試合開始時と、優勝決定直後である。

 まず、この日の時間帯速度を午前午後に分けて分析すると、午前のアップレートの最遅は11:30〜12:00の20.6Mbpsであり、これは決勝戦の試合開始から1時間後で、日本が先制点を取った頃にマッチする。その後、まるで、勝ち越しと同点を繰返す試合展開に似るかのように、グラフも乱高下している。そして、16:30の試合終了、日本の2連覇達成から2時間でダウンレートは38.0Mbpsから25.2Mbpsへ、アップレートは32.3Mbpsから17.6Mbpsへと急降下している。2時間単位の速度の増減としては、この日で最も大きな変動であった。

 ということで、前回において分析した「2次予選から準決勝までとスピードの関係」に比べると、明確さに欠けるが、影響があった可能性は否定できない。しかし、WBC決勝の影響か、この日のスピード測定のデータ件数は若干少なく、統計としての有効性を考えると30分単位での集計が限度という件数であった。よって、今回は「影響があったかどうかは微妙」としておこう。

 今後も注目度の高いイベントの影響を調査していくには、母数である測定データ件数が大きいことが絶対条件である。皆様の積極的なスピード測定実行をお願いしたい。
《平野正喜》
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