セールスフォース、クラウドビジネス支援の「Force.comパートナー・プログラム」を発表 | RBB TODAY
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セールスフォース、クラウドビジネス支援の「Force.comパートナー・プログラム」を発表

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 セールスフォース・ドットコムは4日、エンタープライズ・クラウドプラットフォーム「Force.com」を核としたパートナー向けの「Force.comパートナー・プログラム」を発表した。

 メリルリンチの2008年度調査では、アプリケーション、インフラ、カスタム開発を含む世界のクラウドコンピューティング市場規模は2011年までに約10兆円に拡大するとされている。このプログラムは、システムインテグレーターやISV(独立系ソフトベンダー)が短期間かつ低コストでアプリケーションを開発しクラウドビジネスを立ち上げ展開するために必要な、教育、コンサルティングおよびサポートサービスを提供するものだ。「Force.comパートナー・プログラム」に参加することで、パートナー企業は顧客管理・営業支援に加え、人事、財務、流通など、ユーザの要件に沿ったSaaS型アプリケーションを開発・導入し、クラウドサービスを提供可能になる。

 Force.comは、SaaS型顧客管理(CRM)アプリケーションで、アプリケーション開発環境をクラウド上で提供しており、開発インフラが不要となっている。これにより、従来のオンプレミス型(自社運用型)に比べ、低コストで迅速なアプリケーション開発・導入を実現しており、現在Force.com上で開発されたアプリケーションは全世界で95,000を超えているという。Force.comは、日本でも海外でも、クラウドビジネスの技術基盤として、数多くのシステムインテグレーターやISVに採用されている。製品およびサービスをグローバルに提供し、クラウドを基盤とした企業の変革を支援するリーディングイノベーターである米国Appirio(アピリオ)社CEOのクリス・バービン(Chris Barbin)氏は、「Appirioは、セールスフォース・ドットコムおよびGoogleと緊密に連携して、ビジネスモデルを確立しました。クラウドコンピューティングが、エンタープライズ・コンピューティングに大きな変革をもたらしていることは、もはや疑いようがありません。あらゆる規模の企業が、オンプレミス型のアプリケーションを導入する代わりに、セールスフォース・ドットコムやGoogleのクラウドアプリケーションを選択しています。Appirioは、クラウドアプリケーションの導入と統合に特化し、お客様がメンテナンス不要、設定の容易さ、高信頼性といったSaaSのメリットを実現できるよう支援することで成功しています」とのコメントを寄せている。

 「Force.comパートナー・プログラム」は、教育、コンサルティング、サポートの3つのサービス・メニューで構成され、4日より順次提供が開始される予定。「Force.comパートナー教育プログラム」は、アプリケーション開発者および技術者を対象に、プログラミング言語「Force.comApex Code」や、ユーザインターフェイス開発技術「Visualforce」を用いた「Force.com」上でのアプリケーション開発のトレーニングプログラムを提供する。また、これらの基礎技術を2週間で修得可能な「トレーニングキャンプ・プログラム」も今後提供予定とのこと。「Force.comパートナー・コンサルティング・プログラム」は、アジャイル開発手法に基づいたコンサルティング・メソドロジー(方法論)をパートナーに公開、提供する。また、実際にシステム開発を行うパートナー向けにコンサルタントが設計・開発のレビューを含む技術支援を固定価格で提供する「エキスパート・サービス」を開始していく。「Force.comパートナー・サポート・プログラム」は、顧客サポート体制の整備および高品質なサポート提供を支援するための日本独自のパートナー・プログラムとなる。このプログラムでは、顧客からの問い合わせや対応履歴を共有することで、「Force.com」に関する問い合わせも含め、パートナー企業自身が迅速に問題に対応できるよう支援する。パートナー企業は、その企業規模に関わらず、短期間かつ低コストでサポート体制を整備し、顧客に対してサポートまでを一元的に提供できる。またISVのパートナー向けに、Force.com上での開発を技術サポートする「パートナー・テクニカル・サポート」プログラムの提供も開始するとしている。
《池本淳》
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