富士通、SmartCODEC内蔵の車載ネットワーク用LSI「MB88388A」「MB88389」出荷開始 | RBB TODAY
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富士通、SmartCODEC内蔵の車載ネットワーク用LSI「MB88388A」「MB88389」出荷開始

エンタープライズ その他
LSI「MB88388A」および「MB88389」
  • LSI「MB88388A」および「MB88389」
  • IDB-1394の利用イメージ
 富士通は12月1日より、マルチメディア情報向け車載ネットワークの国際規格IDB-1394に準拠したコントローラーLSI「MB88388A」および「MB88389」の2製品のサンプル出荷を開始する。富士通VLSIとの共同開発によるもので、「MB88388A」がカーナビゲーション映像およびビデオ転送向け、「MB88389」がオーディオ転送向けとなる。

 IDB-1394は、自動車内で映像や音声などのマルチメディアデータを高速に伝送するための情報系ネットワーク規格。「MB88388A」は、DVD、デジタルTV、カーナビゲーションの映像を伝送するために、国際規格でIDB-1394の映像コーデック(圧縮・復元)として採用されている「SmartCODEC(スマートコーデック)」を搭載した。これにより、世界で初めてカーナビゲーションの映像をIDB-1394上で利用することが可能となった。「SmartCODEC」は富士通研究所により開発され、高精細な映像を遅延を感じさせず伝送することを可能にした技術。映像情報を2〜3ミリ秒の低遅延で3分の1サイズに圧縮復元できる。著作権保護機能DTCPにも対応する。

 IDB-1394で多重化ネットワークを構成することで、複数の映像と音声のストリームや、機器を制御する信号を、一本のネットワークで同時に高速伝送でき、自動車の情報化の進展で肥大化するワイヤーハーネス(ケーブル)の本数と重量を削減できるとしている。また、「MB88389」によってオーディオ系ネットワークを、より安価にIDB-1394ネットワークへ融合することも可能。

 サンプル価格はMB88388Aが2000円、MB88389が1500円。MB88388Aが月間20万個、MB88389が月間10万個の販売目標となっている。
《冨岡晶》
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