今年話題のメガネ型ウェアラブル、メガネスーパーが開発した「b.g.」を体験しよう | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

今年話題のメガネ型ウェアラブル、メガネスーパーが開発した「b.g.」を体験しよう

IT・デジタル ハードウェア
PR
エンハンラボ 代表取締役社長の座安剛史氏
  • エンハンラボ 代表取締役社長の座安剛史氏
  • 以前のウェアラブルEXPOで展示されたメガネスーパー「b.g.」のプロトタイプ
  • メガネスーパーがアイウェアの領域で培ってきたノウハウを活かしたメガネ型ウェアラブル端末「b.g.」の量産デザインが発表された
  • 見え方と機能性、装着感にこだわった
  • 「b.g.」は両眼タイプでノンシースルーというメガネ型ウェアラブル製品の中でも独自のポジションを追求している
  • プロトタイプと量産タイプのデザインを比較
  • ディスプレイ部を上に持ち上げて素速く視界を開ける
  • HDMI経由でコンテンツを入力。USBで充電する
 メガネやコンタクトレンズをはじめとするアイケア商品をビジネスの中核に置いて、日本全国に360件を超える「メガネスーパー」の店舗を構えるビジョナリーホールディングスは、2014年にメガネ型ウェアラブル端末「b.g.(ビージー)」のプロジェクトを立ち上げた。このほど完成した量産型モデルのデザインを1月17日に東京ビッグサイトで開幕する「ウェアラブルEXPO」にてお披露目するという。2018年に新展開を迎えようとしている「ビージー」の最新情報をお届けしよう。

ウェアラブルEXPOの招待券請求(無料)はこちらから
ウェアラブルEXPOの出展資料請求(無料)はこちらから

■メガネ型ウェアラブル端末「b.g.」の量産型デザインを発表

 ビージーはビジョナリーホールディングスの子会社であるエンハンラボが開発するメガネ型ウェアラブル端末だ。同社がビージーの開発に着手したのは2014年の10月だった。筆者が記憶する限り、当時はいくつかのブランドがオーディオ・ビジュアル用途のヘッドマウントディスプレイ端末を商品化していたが、エンターテインメント以外の領域に向けて「人間の視覚を拡張するための端末」としてウェアラブル端末を開発していたメーカーは数少なかったと思う。「メガネ型のウェアラブル端末はいくつかの商品が出ていたが、見え方や掛け心地を突き詰めた製品はほとんどありませんでした。メガネスーパーが40年間に渡って培ってきたアイケア商品開発のノウハウが活かせると考えました」と語るのは、エンハンラボの代表取締役社長である座安剛史氏だ。

エンハンラボ 代表取締役社長の座安剛史氏
エンハンラボ 代表取締役社長の座安剛史氏


 瞳に近い距離にディスプレイを配置して情報を目視するという行為は目や脳への負担が少なくない。そこ着目したエンハンラボでは、目の健康をケアしたウェアラブルデバイスという独自の立ち位置をビージーの開発によって切り拓いていくことを決断した。それは当時まだ先進的な試みだったために、デバイスの開発を進めていくうえでの「手本」はまわりに存在しなかった。そこで同社の開発チームはメガネ型ウェアラブル端末に求められる本質的な役割を突き詰めていった。その末に「ハンズフリー型ディスプレイの使い心地を徹底的に高めること」に腐心してきたと座安氏が振り返る。

メガネスーパーがアイウェアの領域で培ってきたノウハウを活かしたメガネ型ウェアラブル端末「b.g.」の量産デザインが発表された
アイウェアの領域で培ってきたノウハウを活かしたメガネ型ウェアラブル端末「b.g.」の量産デザインが発表された


見え方と機能性、装着感にこだわった
見え方と機能性、装着感にこだわった


 やがてエンハンラボは2017年1月に開催されたウェアラブルEXPOで、両眼視設計型のビージーのプロトタイプモデルを出展した。ディスプレイをノンシースルー(非透過型)タイプとして、画像の見やすさを高めた。左右の瞳孔間距離は人によって様々に異なっているものなので、ユーザーがディスプレイの位置を簡単にずらして見え方を微調整できる機構を採り入れた。また視力の弱いユーザーがメガネの上からでも掛けられるようなデザインにも心を配り、さらに端末そのものに視力矯正機能も付けた。「ふだんからメガネを掛けているユーザーを想定しながら使い心地を高めること」ができるのはメガネスーパーと連携できる同社ならではの強みだと座安氏が胸を張る。

以前のウェアラブルEXPOで展示されたメガネスーパー「b.g.」のプロトタイプ
以前のウェアラブルEXPOで展示されたメガネスーパー「b.g.」のプロトタイプ


 イベントに出展したビージーのプロトタイプには「高解像度な画像データや細かな文字情報が鮮明に見える」「シビアな業務用途のディスプレイとしても即戦力」などの声に代表されるようなポジティブな期待が多数寄せられた。その後約1年の開発期間を経て、エンハンラボはビージーの量産化を想定したモデルをウェアラブルEXPOに出展する。この機会に先駆けて、エンハンラボは昨年の12月に事業戦略説明会を開催し、ビージーの量産型モデルのデザインと主な機能を発表している。その概略は次の通りだ。

■アイウェアの開発から得たノウハウにより見え方・機能性を高めた

 量産型ビージーのデザインは未来感いっぱいのように見えるが、実は機能性と「見え方」を一層ブラッシュアップすることに細部まで腐心している。

「b.g.」は両眼タイプでノンシースルーというメガネ型ウェアラブル製品の中でも独自のポジションを追求している
「b.g.」は両眼タイプでノンシースルーというメガネ型ウェアラブル製品の中でも独自のポジションを追求している


 まず装着スタイルだが、イメージ写真を見ればわかる通り視力矯正が必要なユーザーでも使いやすいように、メガネをかけた上から装着できる「オーバーグラススタイル」をプロトタイプから踏襲した。オーバーグラススタイルにこだわる理由は座安氏がこう説明している。「プロトタイプの発表後にBtoBでの引き合いを多くいただきました。工場での作業、商業施設などのディスプレイとして使うことを考えた場合、不特定多数の方が手軽に使い回せるオーバーグラスタイプのフレーム形状が有利です」。なるほど理にかなっている。

プロトタイプと量産タイプのデザインを比較
プロトタイプと量産タイプのデザインを比較


 メガネのリムの少し上あたりにビージーのフレームが沿うようなスタイルになるようだ。フレームの素材は軽量で剛性が高く、さらに弾力性にも富むベータチタンだ。頭部全体をやさしく包み込むような形状として、端末の重量負荷を分散させている。デザインや着用感のチューニングには国内でも“メガネの聖地”として知られる福井県鯖江のメガネづくりのノウハウが注入されているそうだ。

ディスプレイ部を上に持ち上げて素速く視界を開ける
ディスプレイ部を上に持ち上げて素速く視界を開ける


 ディスプレイには1/2インチのカラー有機ELを採用する。解像度は1,280×960画素(QVGA)としたところはプロトタイプモデルのからステップアップだ。本体を装着するとディスプレイユニットが鼻の少し手前の位置にくる。ユニットの位置は上下に動かして微調整ができるし、使わない時にはディスプレイを上に持ち上げて視界から外すことも可能だ。例えばカメラを搭載したドローンからの映像をビージーで確認しながら、リモコンを操作する手もとに注目したい時には素速くディスプレイを外すといった具合に臨機応変な対応ができそうだ。左右画面のポジションはユーザーの瞳孔間距離に合わせて伸び縮みさせながら微調整ができるのも特徴だ。

■HDMI経由でスマホやタブレットにつなぐ

 ではビージーでどんなコンテンツが視聴できるのだろうか。本体のディスプレイに直接つながって伸びるケーブルは反対の先端がHDMIになっていて、外部映像機器やスマホ・タブレットなどに接続できる。

 本体を計量化するためにバッテリーは積んでいない。代わりに本体から伸びるケーブルが分岐したHDMI側の片割れがUSB端子になっている。こちらにモバイルバッテリーをつないで使う方式だ。ビージー本体を繰り返し充電する手間や、バッテリーの持ち時間を気にしなければならない煩わしさを考えれば妥当な仕様と言える。

 ビージーは外部機器にワイヤレス接続する手段を持っていない。機器のハンドリングが煩雑になることを避ける狙いもあると思うが、何よりHDMIで接続したスマホやタブレットの通信機能と汎用性の高いアプリケーションのプラットフォームを活用すれば、既存のサービスとすぐにつながるメリットが生まれる。

HDMI経由でコンテンツを入力。USBで充電する
HDMI経由でコンテンツを入力。USBで充電する


 プロトタイプの出展から得た反響の中には、屋外での利用を想定して防水対応を実現してほしいという要望が多くあったという。ビージーはIP65相当の防水機構が採用されることになりそうだ。

■着脱可能なフレームのバリエーションも開発中

 量産型のビージーはフレームとボディが分離できる筐体設計になっている。メガネには様々なフレームのバリエーションを楽しむ文化がある。座安氏はアイウェアのエキスパートがつくったメガネ型ウェアラブル端末らしく、ビージーにも色んな利用シーンに合わせたフレームのバリエーションを開発・提供していきたいとして、分離可能なデザインの背景にある狙いを説いている。

 2018年の幕開けとともにウェアラブルEXPOの開催も間近に迫ってきた。ビジョナリーホールディングスでは今年もビージーの展示に全力投球で臨みながら、独自性豊かなウェアラブル端末の魅力をパートナーにアピールする。会場では2月から実施予定の先行納入品の受注、ならびに今年の春から夏にかけてスタートを予定する量産品の先行受注も行う予定だ。

今後は一般的なメガネと同様に様々なフレームを選べるようにバリエーションも追求して行く
今後は一般的なメガネと同様に様々なフレームを選べるようにバリエーションも追求して行く


 ウェアラブルEXPOのブースではビージーのキーコンセプトである「視覚拡張」の効果をリアルに体験できる5種類のデモ展示が用意されている。今年大いに注目されそうなビージーと、メガネ型ウェアラブル端末の可能性を肌で感じたい方はぜひお見逃しなく。

 なお、招待券を持参すれば、同時併催展も含めてすべての展示会をまわることができる。下記リンクより、リードエグジビションジャパンに請求すれば無料で取得できるため、ご興味をお持ちの方はくれぐれもお忘れなく(招待券がない場合は、5,000円の入場料が必要になる)。

ウェアラブルEXPOの招待券請求(無料)はこちらから
ウェアラブルEXPOの出展資料請求(無料)はこちらから
《山本 敦》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top