世界から最先端のドローンアイデアが集結する「Airbus Cargo Drone Challenge」とは? | RBB TODAY

世界から最先端のドローンアイデアが集結する「Airbus Cargo Drone Challenge」とは?

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世界のドローン34 「Airbus Cargo Drone Challenge」に世界から最先端のドローンアイデアが集結
  • 世界のドローン34 「Airbus Cargo Drone Challenge」に世界から最先端のドローンアイデアが集結
災害や事故の際に、救命物資や医療品を現場へ速やかに届けることを目的とする緊急輸送用ドローンのアイデアを競うコンテスト「Airbus Cargo Drone Challenge」が開催され、53カ国351の都市から425もの応募が集まった。

本コンテストは、航空機メーカーのエアバスグループと技術者コミュニティーで自動車を開発製造するLocal Motorsが共同で開催したもので、革新的なアイデアを持つ人たちを支援することで、人命救助に不可欠な緊急輸送ドローンの実用化を進めることを狙いとしている。

コンテストへの応募課題はかなり厳しく、指定の荷物を積みこんでから1分以内に離陸し、300フィートの距離を移動したのち、5分間、指定の位置でホバリングを行い、そこから1分以内に着陸できる機能が求められているほか、以下のような規定を満たす必要がある。

1.垂直離着陸(VTOL)および効率的な飛行機能を持ち、ローターと固定翼のハイブリッド仕様であること
2.空中に静止するホバーモードと飛行モードの両方を備えていること
3.貨物輸送に適しており、貨物部分には取り付け用のセンサーかアプリケーションを備えていること
4.機体は25kg以下で、輸送能力が3kgの場合は100km、5kgの場合は60 kmの範囲で荷物を運べること
5.貨物部分は空中から投機できるよう着脱と交換が簡単にできること
6.飛行時速は80km以上で194kmを超えないこと
7.バッテリーで動作するよう電気回路が設計されていること
上記以外にも細かい規定があり、人命救助で使われることから、飛行の安全性や確実性も当然ながら要求される。そのため、審査員には航空機やドローン、ロボティクスなどに関わる高いスキルを持ったエンジニアや技術者が参加して念入りに検討された。それだけでなく、赤十字など、ドローンを現場で使用する立場の人たちが参加しており、単なる技術コンテストに終わらせず、実用化に確実に結びつけていくという主催者側の強い意気込みが感じられる。

コンテストは総合部門とコミュニティー部門、カーゴ部門の3つがあり、それぞれ3機ずつが入賞し、総額10万ドル(約1,000万円)以上の賞金が贈られた。とはいえ、賞金はあくまでも副賞であり、本来の受賞目的は機体の実用化にある。入賞した機体は今後、主催者や支援団体の援助を受けてプロトタイプを実際に開発していくとしている。今後のステップとして、入賞したドローンの試作機開発に取り組むためのオープンなコラボレーション体制を築くと同時に、9月初めに貨物ドローン向けのサービスやアプリケーションを開発するハッカソンを開催し、運用面についても優秀な才能を発掘する予定だ。

今回、総合優勝したのはロシアのAlexey MedvedevがデザインしたZELATOR -28で、全体的に機能と性能のバランスが優れている点が評価された。最大で7.5の貨物を積み込むことができ、最大推力を持つモーターを備えた4つのローターにより、垂直上昇や安定したホバリングがパワフルに行える。空中に浮かんだあとは、後尾にあるプロペラシステムで高速移動が可能だ。胴体の部分に直接ドッキングできる貨物室は収納力があり、機首に取り付けられたカメラで、移動中の安全性や周囲の状況が確認できる。これだけ高い機能を持ちながら、全体はシンプルに設計されているので、万が一の修理もしやすいという。

また、カーゴ部門で優勝したアメリカの「Finn Yonkers」は、丈夫な頭の部分が上に開いて貨物の出し入れができるようになっていて、そのうえで効率的な機体設計と高い飛行性能を兼ね備えていることが高く評価されている。

コンテストに入賞したドローンは、コンテストの結果ページにあるリンクコンテストの結果ページにあるリンクから細かい仕様も含めた応募内容が機体別に公開されている。

Winners Revealed in the Airbus Cargo Drone Challenge by Local Motors


文:野々下裕子

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