【オトナのガジェット研究所】iPhoneが高性能ボイスレコーダーに! Lightning直結型マイクの品質をチェック 2ページ目 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【オトナのガジェット研究所】iPhoneが高性能ボイスレコーダーに! Lightning直結型マイクの品質をチェック

IT・デジタル 周辺機器
外付けマイク「iQ7」をiPhoneに装着
  • 外付けマイク「iQ7」をiPhoneに装着
  • 2基のマイクを搭載して高い集音性能を実現
  • 薄いiPhoneに装着すると見た感じはこういう風に
  • 録音のステレオイメージを変更できる
  • 単体のメモリーレコーダーと同等の音質で録音できる
  • 録音形式はWAVとAAC
  • 「Handy Recorder」アプリの画面。シンプルな操作を実現
  • 録音した素材はSoundCloudやメールでシェアができる
■外付けマイク「iQ7」の使い心地は?

 「iQ7」はiPhoneのLightning端子に直結して、録音アプリ「Handy Recorder」から簡単な操作で音声録音ができる外付けマイクだ。本体には2基のマイクユニットを搭載し、iPhoneに装着した状態で、本体を縦横どちら向きに構えても正しいステレオ定位が得られるマイク回転機構を備える。

 アプリのメニュー配置もシンプルで、メイン画面に録音開始・停止や再生アイコンを配置。画面の上部にはレベルメーターや録音できる時間の残量が表示される。録音ファイルの品質はCDと同等の高品質なWAV/44.1kHzや、長時間録音に適したAAC 64kbpsなどから用途に合わせて選べる。

 本体にはヘッドホン端子もあるので、いま録音している音声のモニタリングも可能だ。本体がiPhoneよりも厚みがあるので、装着した状態は何となく不格好にも見えるが、テーブルの上に置くとやや傾斜が付くので安定感がある。録音のステレオ幅は、音源に対して直線的にフォーカスできる「90度」と、よりワイドに音源周辺の音も拾える「120度」から切り替えられる。より高度な使い方をマスターすれば、録音したファイルのステレオ感を後から30度~150度の間で調整することも可能だ。

 音質の違いはiPhone内蔵のマイクで録音したファイルと聞き比べれば歴然。特に人の声が格段に聞き取りやすく、ステレオ幅を120度に設定すれば会議の様子も鮮明な音声とともに記録ができる。筆者も本機を使ってみて、正確な文字起こしが必要なインタビューを録音する際には、これぐらい高品位な音声が録れていれば後の作業がとても楽になると感じた。楽器の演奏をクリアに録って残したいなら外付けマイクの方が圧倒的に有利だと思う。

 iPhoneケースを装着した状態だと、Lightning端子にいろいろアクセサリーを挿しづらいという問題もある。これをクリアするために、iQ7ではLightning端子を少し長めに設計してあり、底面の着脱式のケースアジャスターを取り外せば、ケースに入ったiPhoneにも簡単に装着ができて便利だった。録音したファイルは、アプリの「シェア」機能を使ってメールでPCに送れるのもスマホの外付けマイクならでは。都度USBでPCにつないで、ファイルを探してコピーするという単体のボイスレコーダーでの手間が省けるのがありがたい。

 今回はZOOMの製品で検証を行ってみたが、同様のLightning接続ができる外付けマイクは他社からも発売されているので、サイズやデザインの好みに応じた選択肢はある。また音だけでなく、動画もつけて記録した方が、特に大勢が一堂に集まる会議で、誰が発言したのかもわかりやすくて便利だ。

 動画付きの高音質ファイルが録音できるビデオカメラ機能付きのボイスレコーダーには、代表的なものでソニーの「MDR-MV1」や、ZOOMからも「Q4n」という製品が発売されている。ソニーのMDR-MV1は、Wi-Fiでつないだスマホからアプリを使って録画・録音のリモコン操作や動画のモニタリングができる機能も用意している。ビジネスのスピードアップにもつながるいろいろな使い方のアイデアも生まれてきそうだ。
《山本 敦》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top