しかし、管理栄養士の柴田真希氏によると、炭水化物を減らすことでむしろ身体に悪影響が生じるとのこと。「大切なのはバランスです」という。エネルギー(カロリー)とは、炭水化物、たんぱく質、脂質のエネルギー値の合計なので、炭水化物を減らした結果、たんぱく質と脂質の割合が増えすぎるのは良くないという。柴田氏は、炭水化物を摂取する食材のひとつとして餅をあげる。餅は、原材料が米(もち米)と水のみで添加物が入らない、安心なエネルギー源であるとする。栄養以外にも、「よく噛んで」食べるので顔周りの運動になったり、唾液が出て消化を助けることも期待できるという。 餅を食べる頻度を調査した結果、お正月などの特別なタイミング以外でも、月に数食以上餅を食べる20~30代女性=『モチもち女子』が存在することが分かった。 彼女ら『モチもち女子』に対して「お餅を食べることは美容と健康にいいと思いますか?」と質問したところ、2人に1人が「よいと思う」と答え、『モチもち女子』の多くは単なる餅好きの女性ではなく、餅を食べることに美容と健康へのメリットを期待している。柴田氏のコメントにあるように、餅を食べることは美容と健康に良い影響を及ぼすことに加え、腹もちがよい食材だ。朝の主食に「健康によいこと」と「腹もちの良さ」を求める割合が多い30代女性向けの食材と言える。これから30代女性の間で『モチもち女子』が増えていく可能性がある。 管理栄養士の柴田氏は、全体の食事の50%以上は炭水化物から摂取した方が良いという。「毎日の朝ごはんを食べない人はまず食べること、パン食の人はお餅にチェンジすることで、日々の健康やキレイのきっかけに作りにしてみてはいかがでしょうか?」と語る。さらに餅は味もシンプルで淡白なので、和風から洋風、中華やスイーツなどどんな食材にも合わせやすいとする。「煮ても、焼いても、トースターやレンジでも、簡単に調理できるので朝食にもぴったりです」。