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光アクセスを「サービス卸」 NTTが第3四半期から提供へ

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コラボレーションによる価値創造
  • コラボレーションによる価値創造
  • 「光コラボレーションモデル」の活用イメージ
 日本電信電話株式会社(NTT)は13日、光アクセスを外部の企業に「サービス卸」する“光コラボレーションモデル”を発表した。他社との協業により、新たな価値を創造し、ICT市場の活性化を図るとしている。2014年度第3四半期からサービス開始予定。

 NTTによると、日本では、少子高齢化や環境エネルギー問題など様々な社会的な課題があるが、それらのICT利活用による解決は遅れ気味だ。いっぽうNTT東西は世界最高水準の光アクセスインフラを構築したものの、光サービスの伸びは鈍化、固定・移動融合サービスは未成熟だ。

 そこでNTT東西は光アクセスの「サービス卸」をスタートする。多様なプレイヤーの新事業に協力し、ICT市場を活性化、さらには社会課題の解決や日本の産業競争力強化へ貢献することを意図する。NTTによると、こういった光アクセスの本格的「サービス卸」は世界初だという。NTTは幅広い分野の多様な業種・企業に公平にサービス提供する。また現行の法制度下で提供可能だという(従来の接続制度下における設備などの提供も継続する)。

 「光コラボレーションモデル」では、NTT東西は「バリューパートナー 」として、多様なプレイヤーによる新サービス創出を下支えする。従来は、NTT東西が直接、光アクセスサービスをエンドユーザに提供していた(B2C)。「光コラボレーションモデル」では、多様なプレイヤーが、NTT東西から光アクセスの「サービス卸」を受け、自社の強みと組み合わせ、自社サービスとしてエンドユーザに提供することになる(B2B2C)。

 「光コラボレーションモデル」の活用イメージとして、たとえば健康・医療分野において、通信キャリア、MVNO、ISPの通信事業者が固定・移動連携サービスを提供、いっぽう他産業の医療機関、家電メーカー、ハウスメーカーなど幅広い分野の業種が連携し、健康をサポートするサービスをワンストップで提供する。健康状態モニタリング(バイタルセンサー)、遠隔受診、健康相談 運動提案 食事の提案、食材配送など、クラウドで連携する健康のトータルサポートサービスとなる。NTTはこのサービスに光アクセスを「卸す」わけだ。

 今後のサービス展開スケジュールは、2014年度第2四半期にNTT東西が概要(提供条件など)を提示、第3四半期から提供を開始する。NTT東西は事業者向け事前問い合わせ窓口を設置した。
《高木啓》
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