【インタビュー】学生から社会人まで、生涯のキャリアをつなぐ……ビジネスSNS「リンクトイン」の進化 | RBB TODAY

【インタビュー】学生から社会人まで、生涯のキャリアをつなぐ……ビジネスSNS「リンクトイン」の進化

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リンクトイン・ジャパン 日本オフィス代表代行の杉本隆一郎氏
  • リンクトイン・ジャパン 日本オフィス代表代行の杉本隆一郎氏
  • 早稲田大学の「カレッジページ」
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  • リンクトイン プロフィール画面
 ビジネスに特化したソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)として2003年に米国でスタートした「LinkedIn(リンクトイン)」。現在では全世界に2億5900万人ものユーザーを抱え、20言語200ヵ国以上に対応した一大プロフェッショナルネットワークを形成している。2011年の10月には日本語化にも対応、日本においても着実にユーザー数を増やしているという。

 元々、ビジネス特化ということで社会人を対象にサービスを展開してきたリンクトインだが、2013年夏、新たに「カレッジページ」を開設。中学生から高校、大学生のキャリア形成もサポートする姿勢を打ち出した。こうした新たな取り組みや、日本での展開、リンクトインを活用することで実現できるメリットや可能性について、リンクトイン・ジャパン 日本オフィス代表代行の杉本隆一郎氏に話を聞いた。

■国内100万ユーザー突破。着実に浸透する“ビジネスSNS”

――日本でのサービス展開について、現在の手応えはいかがでしょうか

杉本氏:リンクトインが始まったのが2003年ですが、それから2011年の10月20日に日本語サービスを始めるまでの段階で、日本在住のユーザーは35万人から40万人弱くらいでした。サービス開始から徐々に増えていたというところですが、日本語サービス開始から2年のタイミングで日本のユーザーは100万人を超えました。日本でもある程度認知が広まってきて、順調に普及してきていると思います。日本語サービス開始以降は、若年層や海外になじみのない人にもご登録いただき、日本に限定したかたちでも活用していただけるようになっています。業種としても、IT業界、金融、教育、個人事業主の方などにバランスよく利用していただいているサービスです。

――FacebookやTwitterに比べるとユーザー数がまだまだ少なく、増加ペースも遅いという指摘もあります。また、ビジネスSNSは日本に根付くのか?という疑問もあります

 他のサービスとの比較はあまりやっていませんが、リンクトインのユーザーの方は、何か明確な目的意識をもって始められる方が多いので、トレンドとかブームになって爆発的に増えるものではないと認識しています。目的と言っても、ただ単純にアカウントを作って待っていれば何かが起こるわけではありません。競合他社の方と情報交換してみたい、ビジネスに関わる情報を収集してみたいなど、能動的に取るべきアクションが明確になっている方こそ、効率よく使って頂けるツール、メディアになっていると思います。

 そういった方が目的意識をもって参加してくださり、継続的にトラフィックを起こしてくれているので、このまま着実に、徐々に増えていってもらえればいいと考えています。そのイメージで、日本のマーケットに対して情報を配信したり、使い方のレクチャーなどを行ったりしながら堅実にユーザー数を増やしている状況です。

■世界のプラットフォームに乗り、ビジネスの閉塞感を打破

――リンクトインを活用することで、ビジネスにどのような可能性が見えてくるのでしょうか

 日本の外のビジネスプロフェッショナルを見てみると、個々人が自分の強みをいかして自社に貢献できるように、マーケットに飛び込み、情報交換・収集をしたり、それを持ちかえって自社のビジネスにさらによいサービスを作り出したりということを行っています。一方で日本に関しては、何か会社から求められない限り外に飛び出す環境があまりないように感じています。前者のスタイルというのは、日本でも十分成立する日ごろの行動だと思うので、そういった日常行動が浸透すれば、日本のマーケットやビジネスの閉塞感が打破できると思っています。そういったことが実現できれば他のSNSとの差別化にもなりますし、逆に、時には一緒になってSNSのマーケット自体を盛り上げていくこともできればいいと思います。

――日本語サービスの開始で、日本のユーザーも順調に増えてきているとのことですが、日本にオフィスを構えた意義はどんなところにありますか

 日本にオフィスを構えてサービスを開始している理由は大きく2つあります。1つは、日本のマーケットにおいて、日本のユーザーの皆さんにより活用してもらうこと。もう一方で、日本の外のリンクトインユーザーの皆さんは同じように世界中でつながっている。その中で日本の情報、日本のビジネスプロフェッショナルの方々もその世界のプラットフォームに乗せてあげることを考えています。後者については比較的実現しやすいところでもあり、まずは世界のプラットフォームに乗っかっていきたいという方をどんどん応援するかたちで日本での展開を進めていきながら、その方々を軸に今度は日本でも広がっていけば良いという考え方です。

 法人向けの部分で、我々がコアビジネスとして展開しているものの1つに人材産業に関するソリューションがあり、少し前から楽天さんにも積極的に活用していただいています。英語を公用化することによってグローバルにビジネスを展開して行こうとされている中で、日本のマーケットの人材だけではなくて、海外におけるノンジャパニーズスピーカーの人材も含めて採用活動をしなければいけない。その課題を解決するためのプラットフォームとしてリンクトインを選択していただきました。今まさに、世界中の人材採用に着手していただけています。

 この場合も、まずは海外というところがきっかけでサービスの利用を開始していただけましたが、ある程度こういったビジネスSNSを通じた採用の形があり得るんだという風に実感していただけると、それは別に海外に限った話ではなくて同様に日本の人材にもアプローチできる訳です。なので、既存の採用手法なんかも少し変わってくるかなと思っています。
《白石 雄太》

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